※記事内に広告を含む場合があります
仕事に対するモチベーションや生産性を高める為のテクニックは色々とあります。例えば『パーキンソンの法則を利用して仕事の生産性を高める方法』など人間の心理を上手くコントロールすることでモチベーションを高めることができます。
そんな仕事のモチベーションを上げるテクニックの一つとして「ホーソン効果」というものがあります。
聞き慣れない方も多いと思いますが、このホーソン効果を上手く利用することで仕事に対するモチベーションを意識的に高めることができ、結果的に仕事の生産性を高めることができます。もし今の仕事に対するモチベーションがなかなか上がらないという方にも効果的です。
これは個人に対してももちろん効果がありますが、特に組織のリーダーなどはチーム全体のモチベーションを高める為に非常に効果的です。テクニックとして知っておくといいと思いますので是非参考にしてみて下さい。
wikipediaには以下のように記載されています。
ホーソン効果(ホーソンこうか、英: Hawthorne effect)とは、治療を受ける者が信頼する治療者(医師など)に期待されていると感じることで、行動の変化を起すなどして、結果的に病気が良くなる(良くなったように感じる、良くなったと治療者に告げる)現象をいう。
引用元:wikipedia
この説明では病気の患者が例としてあげられていますが、これを仕事に置き換えて、更にわかりやすくシンプルに言うと以下のようになります。
「自分が信頼している人に期待されることで、いつもよりも高いモチベーションで仕事をこなすようになり、結果的に生産性が上がる」ということです。
これは少し想像するとイメージがわくかと思います。
上司でも友達でも家族でも、誰かに期待されることでついつい頑張ってしまう経験ってありませんか?
反対に誰にも期待されず見られていないとついついサボってしまったりすることってありませんか?
このようにモチベーションに大きな差が生じる正体こそがホーソン効果があるのかないのの違いです。つまり、このホーソン効果を日常から上手く使えれば仕事のモチベーションも高く保つことができるというわけです。
ディズニーランドのキャスト達が仕事のモチベーションが高い理由
あくまで一般人の僕がディズニーに遊びに行った時に働くキャスト達を見ての印象であり、もちろん全員が全員そうというわけではないですが、ディズニーのキャスト達ってみんな凄く楽しそうに活き活きと働いている印象があります。(※キャストとはディズニーで働くスタッフのこと)
実際僕と同じような印象をもっている人も多いと思います。
そうじゃなきゃこの手の本がいくつもでるわけはないですよね。
で、なぜディズニーのスタッフは活き活きと働いているのかというともちろんディズニーのスタッフ教育のやり方や環境など様々な要素があるわけですが、その中でも非常に大きな要因となっているのがホーソン効果があると言えます。
この場合のホーソン効果は、上司からの期待とかではなく「お客さんからの期待」によるものが大きいです。お客さんの目につく場所で働いているキャスト達は常にお客さんから見られていて、更に言うとあたかもキャストは夢の国の住人のような「期待」を込めた目線で見られます。
そのお客さんからの「期待」こそがキャスト達に高いモチベーションを与える要因となっているのです。
「お客さん達は自分のことをディズニーのキャストとして期待をしている」という考え方があるからこそ、その期待に応えようとしてくれるというわけです。多くのお客さんからの期待は非常に大きなホーソン効果を生み出します。
では、実際にこのホーソン効果を利用して自分自身の仕事のモチベーションを上げていきましょう。ホーソン効果を生み出すポイントは以下の2つです。
- 誰かに見られている
- 誰かに期待されている
この2つの要素があるとホーソン効果が発生します。また、この「誰か」というのは自分が信頼をしている人とか、仲の良い人であればなお良いです。
誰かに見られる環境を意図的に作る
まずはあらゆる仕事において、あえて誰かに見られる環境を作るようにしてみましょう。実は「誰かに見られている」というだけでもかなり効果はあります。
例えば、こんな経験ってありませんか?
- 後輩の前だからついつい頑張ってしまう
- 知り合いが見ているから良い所を見せようといつもより頑張る
- 上司が見ているからサボらずに頑張る
こういったことって誰しもが経験があるのではないかと思います。これも突き詰めると「誰かに見られている」ということが要因となって結果的に仕事の生産性が上がっているわけです。
なので、できるだけ「誰かに見られる」という環境を作るといいと思います。あえてたくさん人がいるカフェで仕事をするとか、あえて営業に後輩を一緒に連れていくとか、あえて上司に見られる場所で仕事をするとか、何かしら人に見られる環境を作るのがモチベーションを上げる為には効果的です。
誰かに期待される環境を意図的に作る
誰かに期待される環境を意図的に作ることができれば、確かに仕事に対するモチベーションは高まります。が、誰かに期待される環境を意図的に作りだすのはなかなか難しいと言えます。こればっかりは普段の人間関係とか、普段の行いや頑張りとかも大きく影響してくるからです。
でも、あえて方法を考えるとすれば以下のようなものはありだと思います。
- メンターを見つける
- 家族、恋人、親友など大切な人の為に頑張る
メンターに教えを請うことである程度は期待をしてもらうこともできます。例えば、自分が尊敬しているビジネスの先輩がいるとして、その人にビジネスを教えてもらえるとなった場合、教えてくれるその先輩の為にもなんとか結果を出そうと頑張るのではないでしょうか。これは教えてくれる先輩からの期待が含まれているからこそモチベーションが上がるわけです。
他にも家族、恋人、親友など自分のことを信頼してくれるような大切な人をイメージするのもありだと思います。その人達の期待に応える為に頑張ろうと思えれば非常に強力なパワーを発揮することができるはずです。
ホーソン効果とは「自分が信頼している人に期待されることで、いつもよりも高いモチベーションで仕事をこなすようになり、結果的に生産性が上がる」ということです。
ポイントは
- 誰かに見られる
- 誰かに期待される
この2つを満たすことで仕事に対するモチベーションが飛躍的に上がるというわけです。
つまり、ホーソン効果というのは「自分自身に良い意味でのプレッシャーを与える」ということです。人間というのはプレッシャーがかからないとなかなか行動を起こせなかったりします。そんな人間の弱い部分をこのホーソン効果を使えば解消できるわけです。
特に、今仕事でリーダーのポジションを任されているような人は意図的にホーソン効果を使うことでチーム全体の士気を上げることができると思います。