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色々な物事に対してすぐにネガティブに考えてしまうことってないでしょうか?
ネガティブ思考だとあらゆることが心配になったり不安になったりして、行動の足かせになってしまうことがあります。できることならなるべくポジティブ思考で捉えた方が物事はスムーズに進みますよね。
しかし、世の中には同じ物事が起きてもネガティブに考えてしまう人もいればポジティブに考える人もいます。
このような考え方の違いが生じる大きな原因は「潜在的思考をどのように構築してきたのか」ということが非常に大きな割合を占めます。今回はネガティブな思考になってしまうメカニズムについてお話してみたいと思います。
事実は一つ、解釈は無限大
当たり前ですが世の中に起こる事実は一つしかありません。
- 車で事故を起こした
- 電車が遅れた
- 会社が倒産した
これらは全て一つの事実です。
しかし、このような同じ一つの事実でも、解釈は人間の考え方の数だけ存在します。ネガティブなAさんとポジティブなBさんはこのたったひとつの事実に対してまったく違った解釈をするのです。
車が事故を起こしたら・・・
最悪。自分は何をやってもダメな人間だ。
あー死ななくてよかった!生きててラッキー!
電車が遅れたら・・・
よりによって自分が乗る電車が遅れるなんてついてない。自分は呪われてる。
電車が遅れた分、空いた時間で別のことができる!
会社が倒産したら・・・
自分なんかどんな仕事をしても結局上手くいかないんだ。
失敗をひとつ学べた!これで次は更に成功に近づくぞ!
といった感じで、ネガティブなのかポジティブなのかで物事の捉え方は大きく変わってくるのです。事実は同じ一つのことでもここまで捉え方に差がでてくるのは考え方に大きな差があるからです。
人間が物事を判断する時に大きな影響があるのが「潜在的思考」
人間は何か物事が起きた時に「意識的思考」と「潜在的思考」を働かせて、あらゆる考え方を導き出します。
意識的思考はその言葉の通り、意識して物事を考えようとすることです。対して、潜在的思考は自分が意識していない所で自然とわき出てくる考え方です。
そして物事を判断する時により大きな影響力があるとされているのが「潜在的思考」だと言われています。つまり、この潜在的思考がネガティブであれば、いくら意識的にポジティブにしようと心がけてもなかなかすぐにはポジティブな発想にはなれないということです。
潜在的思考はどのようにして構築されるか
では、この潜在的思考はどのようにして構築されていくのかというと以下のようなものが積み重なって構築されていきます。
- 言葉
- 経験
- 価値観
- 信念
- セルフイメージ
こういったものが小さいときからの積み重ねでどんどん潜在的思考の中にすり込まれていって思考はできあがります。
例えば、小さい頃から「あなたは勉強ができなくてバカな子」と言われ続けると、潜在意識の中に「自分は勉強ができないバカな子」という思考が構築されます。すると、テストや勉強という言葉を聞くたびにネガティブな発想が最初に浮かび上がってきてしまうようになるのです。
反対に、小さい頃から「あなたはいつも明るくて元気な子だね」と言われ続けると、潜在意識の中に「自分は明るくて元気な子だ」という思考が構築されます。すると、どんな場面でも明るく元気でいられるようになったりするのです。
このように潜在的思考はあらゆる言葉や経験、価値観やセルフイメージなどが蓄積されて構築されます。
そして、この中でも特に重要なのは「言葉」と「セルフイメージ」です。言葉は他人からかけられる言葉だけでなく、自分が発する言葉も含みます。というか、自分が発する言葉の方がセルフイメージを構築する上では実は強力です。
「自分にはできない」「自分には向いてない」といった言葉を発するだけで、自然とそういった考え方が潜在意識にすり込まれるのです。
つまり、今までにあまりよくない経験やよくない言葉を浴びせられ続けてくると、自分の潜在意識の中にそのよくないイメージがすり込まれてしまい、そういった考え方が常に頭をよぎるようになってしまうということです。
これがネガティブになってしまう根本的な原因です。
ネガティブ思考をポジティブ思考にする方法
このように潜在的思考にすり込まれたネガティブ思考を今からポジティブ思考へと変化させるには、思考の「上書き」をしていくことが必要になってきます。今まで蓄積された考え方を消すことはできませんが「上書き」は可能です。
なので、よりポジティブな発想や考え方で今までのネガティブな思考法を上書きしていまいましょう。
思考の上書きをする方法1.「言葉を変える」
自分の思考を上書きする為に最も重要になるのが先ほども説明した「言葉」です。言葉にはものすごい力が秘められているので、この言葉をどのように使っていくかで考え方は大きく変わります。
特に重要になるのが自分が発する言葉です。「発する」と書きましたが、自分の脳内に語りかける言葉も含みます。
日ごろから「自分には向いてない」「自分にできるわけない」「自分はついてない」といったネガティブな言葉を自分に語りかけるのはやめるようにして、「自分には向いている」「自分ならできる」「自分はついている」といったポジティブな言葉を意識的に選び続けるようにしましょう。
最初は違和感があってもいいと思いますし、無理やりでもいいと思います。徐々に思考法が上書きされていつのまにか自然とポジティブな言葉がでてくるようになるはずです。
思考の上書きをする方法2.「他人と比較しない」
ポジティブな思考を身につける時に重要になるのは「他人と比較をしない」という発想をもつことです。他人と比較をし始めるとまったくきりがありません。
- 「あの人の方がカッコイイ(かわいい)から、自分なんてカッコ良くない(かわいくない)」
- 「あの人の方が頭がいいから、自分なんて頭が悪い」
こんな発想をしていると、世界一にならない限りは常にネガティブ思考のままとなってしまいます。世の中には上には上がいるものです。
他人と比較をするのではなく、「自分が成長したかどうか」「自分にとって良かったかどうか」そういった目線で物事を判断できるようにしていくことが大切です。
まとめ
ネガティブな思考で物事を判断し続けると、あらゆるチャンスを逃し続けてしまいます。
「自分にはできない」「自分には向いてない」といった思考があったばかりに、やればできていたかもしれないことができなくなってしまうのです。
こんなことを繰り返していては、自己成長はできません。潜在的思考を上書きして、少しでもポジティブな思考に慣れるように日ごろから「言葉の選び方」に気をつけるようにしていきたいですね。