目標達成に必要な「セレンディピティ」を意図的に引き起こす10の方法

人が何か目標を達成させたり、成し遂げたりする際には大なり小なり「幸運」が重なることがあります。目標を達成させる上ではもちろん努力は必要なのですが、時にはこの「幸運」の要素も大いに影響を与えてくるのです。

そんな「幸運」を実は意図的に引き起こすことができる方法があります。

目標達成に向けてかなり重要ともいえる「幸運」を引き起こす方法を「セレンディピティ」という言葉の意味と共に紹介します。

「セレンディピティ」の意味とは？

セレンディピティとは、簡単に言うと「あらゆる場面や、時々において運の良い発見をする能力のこと」です。

セレンディピティ（serendipity）とは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見する「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のことである。

引用元：wikipedia

ここで認識すべきことは「幸運をつかみ取る「能力」である」という点です。

セレンディピティは「ただの幸運」とか「ラッキー」ではありません。幸運をつかみ取る「能力」であるということです。

偶然何かを発見したラッキーではなく、その何かを発見した能力のことを指すのです。

セレンディピティの例 目標達成に向けて偶然役に立つ記事を雑誌の中で見つけた 知らなかった情報をたまたま友人との会話の中で発見した 偶然つけたテレビの内容がまさに今必要な情報だった

能力であるということは「高めることが可能」ということ

上記の例は、ただのラッキーのように感じてしまうかもしれませんが、同じ情報を見てもある人はまったくその情報に気がつかずにラッキーを発見することができなかったりするのです。

このラッキーを発見できるかできないかの差こそがセレンディピティの差となります。そして、そのラッキーを発見できるかできないかは人それぞれの「能力」なので、意図的に高めることが可能です。

このセレンディピティの能力を高めることができればあらゆる場面において目標達成への手助けとなるラッキーに遭遇しやすくなります。以下に、よりラッキーを発見できるようにする為に必要なことを紹介します。

セレンディピティを意図的に引き起こす10の方法

1.明確な目標を絶えず視覚化する

目標を視覚化して絶えず自分の脳にイメージし続けることができれば、その目標達成に向けたあらゆる情報に対する感度が高まります。

例えば「本を出版したい」という目標があった場合、その目標を視覚化し、常にイメージし続けることで「本」という言葉を聞くだけで耳が反応するようになりますし、「出版」という言葉を見るだけでその雑誌を手に取るようになります。その他にも目標達成に向けて役に立ちそうな情報に対しては常にアンテナが張りめぐらされる状態になり、セレンディピティが起こるか可能性が大幅に高まります。

2.セレンディピティを信じて努力を続ける

何も行動もせず、努力もしなければ当然セレンディピティは起こりません。明確な目標を視覚化したら、その目標達成に向けて努力をすることは必須の条件となります。努力を続け、行動をし続けることで、思わぬ方面からの協力や援助が得られることがあるのです。

まずは「動く」ということが大切です。動けば風が起こるものです。

3.思いっきりリラックスして気分転換をする

目標達成に向けてひたすら努力をし続けるのももちろん悪いことではありません。

が、時にはリラックスをして心と体を楽な状態にしてあげるとふとしたアイデアなどが思い浮かびやすくなります。

たまには旅行に行ったり、遊びに行くこともセレンディピティを起こす上では重要なことです。頑張り過ぎないようにすることも大切です。

4.思い立ったらとりあえずやってみる

やる前に色々と考えすぎて結局行動に移せないという人が多いので、目標達成に向けて何か思い立ったらとりあえずやってみることも大切です。

まずはやってみることで新しい発見が得られるようになり、セレンディピティが起こりやすくなります。もちろんその行動が失敗に終わることもあるかもしれませんが、それも重要な発見の一つとなるのです。

そこで失敗を経験しなければ、今後「あれをやればうまくいきそうなのに・・・」なんていうモヤモヤが残り続けたりします。実際やってみたらダメでもそれは大きな進歩ですし、大きな発見です。

5.一人で黙想する時間を設ける

目標達成に向けて様々な人の意見を聞いたり、情報を集めることはとても大切なことです。と同時に「一人で黙想する時間」を設けることもとても大切です。

心をリラックスさせて、今抱えている問題のことや目標達成について一人でゆっくり考えてみるのです。そうすることで、より自分が本当にやりたいことや方向性が明確になって、軸がぶれにくくなります。より求めている情報発見に向けての感度が高まり、セレンディピティが起こりやすくなります。

6.意図的にたくさんの人に会う

積極的にたくさんの人に会う機会を設けることもセレンディピティを起こす上では大切です。飲み会や、交流会、オフ会などに積極的に参加をすることで予期せぬ出会いや発見があります。

「交流会で知り合った人と一緒にビジネスをやることになった」
「オフ会で知り合った人に仕事を紹介してもらった」
「飲み会で話した内容からいいアイデアが思いついた」

なんていうことは頻繁に起こりうることです。とにかくたくさんの人に会うとセレンディピティは起こりやすくなります。

7.環境を変えてみる

一つの環境だけに身を置き続けると、なかなか成長もしませんし、新しい発見もしづらくなります。そんな時は積極的に自分自身の環境を変えてみることでセレンディピティが起こりやすくなるのです。

「あえて居心地の悪い環境に身を置く」ことでグングン成長し、どんどん新しい発見をすることができます。

例えば、ブログだけやっているのが心地いいと感じている人があえてセミナーを開催してみたり、書籍の出版にチャレンジしてみたりと、自分の楽な環境の外にでていくことでセレンディピティが起こるようになるのです。

8.積極的に情報をインプットする

単純にたくさんの情報をインプットすることもセレンディピティを起こす上ではとても大切です。テレビ、新聞、ラジオ、雑誌、インターネットなど、あらゆるメディアから情報をインプットしていきましょう。まずは自分自身のアンテナを広げることで、新しい情報の発見ができるのです。

アンテナを広げていれば、自分の目標達成に必要な情報に関連するキーワードなどがでてくると、その情報が人生を変えるほどの情報になることもあります。

まずは情報に対して敏感になり、常に最新の情報をキャッチし続けましょう。

9.積極的に情報をアウトプットする

たくさんの情報をインプットしたら、その情報をどんどんアウトプットしていきましょう。

アウトプットをすることで、自分自身の頭の中も整理され、より情報に対しての感度が上がるようになります。

更に自分の中で情報が整理されるだけでなく、誰かに話したり、ブログに書いたり、SNSに投稿したり、何でも良いので外に向けて発信していくと、そこから「セレンディピティの連鎖」が起こるようになります。

自分が発信した情報が誰かのセレンディピティを引き起こし、そしてそのセレンディピティがまた誰かのセレンディピティを引き起こし、回り回って自分に返ってくるようになるのです。

情報発信を続けると思わぬチャンスが舞い込んでくることがあります。インプットよりもアウトプットが重要です。

10.物事をポジティブに捉えるように意識する

何事も否定から入ってしまうと、その段階でそこから先の情報に対しての興味が薄れてしまいます。自分があまり乗り気がしない場面や、嫌だと感じるような時でもあえてそれらをポジティブに捉えるようにしましょう。

「否定から入るのではなくまずは肯定から入る」ということがセレンディピティを起こす上では大切です。

何事も否定から入るのは簡単です。全てをシャットアウトしてしまえばいいだけだからです。しかし、それをやっていてはいつまでたっても新しい発見は得られないのです。

まとめ

世の中に「幸運」というものは確かに存在します。そして、多くの人はこの幸運を「ただの運」という言葉で片付けてしまいがちです。

「あの人があの仕事を獲得できたのは運がよかったから」
「あの人が勝てたのは運がよかったから」
「あの人が上手くいったのは運がよかったから」

しかし実際は運がよかったから幸運をつかめたのではなく、「幸運を掴む能力が高かったから幸運をつかめた」のです。

幸運をつかめる人は「何もしていない人」ではなく、日ごろからセレンディピティが起こりやすいように努力を続けている人に訪れるのです。

また、セレンディピティと合わせてシンクロニシティについても理解を深めておくことで、より一層幸運を引き寄せることができます。是非下記の記事も合わせてご覧になってみて下さい。

幸運を手にする為に絶対に知っておくべきシンクロニシティとは？