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イングランドプレミアリーグのサウサンプトンFCなどで活躍をしているサッカーの吉田麻也選手。
フォワードやミッドフィルダーでは今までも海外で活躍する日本人選手は結構いましたが、センターバックとして海外で活躍する吉田選手のような日本人選手はかなり少ないですよね。
身長も189㎝と日本人選手としては高く、背の高い外国人選手にも引けをとりません。
横にいる内田選手で176㎝ですが、これだけ大きいですからね。日本人選手の中ではかなり大きいほうです。
しかし、サウサンプトンでは……
ご覧の通り、吉田選手が小さく見えるほど周りの選手が大きいです。
こんな所でやっているのですから、特にセンターバックに関していうと背の低い日本人のディフェンダーがなかなか海外で活躍できないのもわかります。
今の日本代表には間違いなく欠かせない選手の一人ですが、今回は吉田麻也選手の名言から「自分自身を高める方法」について学んでいきたいと思います。
「夢は大きく志は高く」
「”夢は大きく志は高く”父からの受け売りだけど、これが僕の座右の銘。チャンピオンズリーグもワールドカップも、容易ではないことは承知している。でも必ず達成してみせる。ここで公言したんだから、もうやるしかない。」
何事においても、自分自身を高める為に必須になるのが「夢」や「志」です。
夢が大きいほど人間は夢に向かうパワーが大きくなると言われていますが、吉田選手はこれを父からの受け売りとして座右の銘にしているようです。
実際、ワールドカップ出場というとても大きな夢も、吉田選手は達成させています。
自分自身を高める為にまず必要になるのが「大きな夢」と「高い志」になるということですね。
「自分と対話することで、思考がしっかりとまとまる」
(手術から約4か月経っても、足になかなか改善の余地が見られない時に)
あの頃はこんなに時間があるときだからこそと思い、自分自身と対話をしていた。
部屋の電気を消し、テレビもネットも全部切って自分に話しかける。
「ケガが治ったらどんな選手になりたい?」「そのためには今何が必要か?」「日本代表に入るためにはどんなアピールをするべきか?」と、お題を挙げればきりがない。
仲間とバカ話をするのももちろん好きだ。でも、自分と対話することで、思考がしっかりとまとまる。
今でも時間があると、僕は自分と対話する。目標が明確になり、その目標へ向かってアプローチができるようになるからだ。
何かに行き詰まったり、上手くいかなかったときに「自分自身と対話をする」ことで、本当に自分がやりたいこと、やるべきこと、必要なことが見えてくると吉田選手は言います。
仲間とバカ話をするのも気分転換になりますし有意義な時間だと思います。
しかし、それ以上に自分自身と対話をする時間を設けることが自分を更に高いレベルに引き上げる為には大切なんですね。
確かにこの時間がないと、「何のためにやっているのか」とか「本当にやりたかったことは何か」といった目標をついつい見失ってしまいがちです。
目標を明確に定めて、目標に向かって突き進む為には自分自身と対話をすることが大切なんですね。
「先輩だからって尻ごみをするのではなく、ありのままの自分を見せればいいだけだ」
入団会見で「いじられキャラとしての地位を築きます」声を張り上げて宣誓した。
そのとおりチーム内で、またたく間にいじられるようになる。
このポジションを確立するコツは、まずはベテランに自分から絡んでいくこと。
先輩だからって尻ごみをするのではなく、ありのままの自分を見せればいいだけだ。
当然、下っ端だからからかわれるようになる、イコールいじられキャラが周囲に浸透していく(ベテランの影響力は大きいからね!)。
真面目なことを言えば、先輩たちからより多くのことを吸収しようという意気込みもあった。
得るものが同年代と過ごすよりも、断トツに多かったからだ。
自分から積極的に先輩に対してもありのままの自分を見せることで、結果的に人間関係が円滑になると吉田選手は話しています。
これは、人間社会ではどんな場面でも共通して意識すべきことですよね。
自分の中に壁を作ってしまうと、相手もなかなか話しずらいですし、周りの人たちとあまり仲良くなれなかったりします。
しかし、自分から積極的にありのままの自分を見せるようにしていけば、自然とお互いの壁もなくなり、より有効な人間関係を築けるわけですね。
事実吉田選手はこんな発言もしています。
調子がいいときも、悪いときも変わらずにいてくれる人が宝物。僕の人生は出会いに恵まれていると思う。
幼なじみ、三好の母、チームメイト、スタッフ……と書きだしたらきりがない。
僕はほかの選手と比べると、サッカーがめちゃくちゃうまいわけでもない。
でも人に恵まれる運だけは、ケタはずれに大きなパワーを持っている……はず(笑)。
「人に恵まれる運だけは、ケタはずれに大きなパワーを持っている」というのは、確かに出会いには運もあると思いますが、それ以上に吉田選手が積極的に人間関係を築こうとしてきた努力の結果なのではないかと思います。
自分から積極的に壁をなくしていくことで、結果的にはあらゆる人達からサポートされるような存在になっていき、自分自身を高める為の大きな助けになるということですね。
人間関係はスポーツの世界に限らず、どの世界にいてもとても大切なことです。
「井の中の蛙になりたくない」
サッカー選手の弱点でもあるのだけど、練習ばかりに追われて異業種との交流が極端に少ない。
僕は入団当初からムズムズしていた。
井の中の蛙になりたくない。
何より、サッカーバカと周囲から思われて常識がないと思われるのが一番イヤだ。
入団当初からこの視点を持っているって相当凄いですよね。
普通であれば考え方は逆で、入団当初は特に「サッカーに集中したい」となりそうなものです。
しかし、吉田選手はサッカー以外のあらゆる価値観を自分に取り入れるべく、サッカー関係者以外の様々な人達と積極的に交流を図っています。
何かで少しずつ結果がでてくると、ついつい「井の中の蛙」になりがちです。
「チームの中で一番上手い」とか「チームの中で一番賢い」とか考えてしまいますよね。
でも、もっと広い世界を自分から見に行くことで、そういった狭い世界ではなく、より広い視点で物事を捉えられるようになります。
この視点こそが自分自身を高める為には大切になるということですね。
吉田選手のプレースタイルは僕の中でどこか「戦略的」とか「知的」といったイメージがあります。
ただ単にガツガツいくだけではないような感じがするんですよね。
その背景には自分の価値観を積極的に広げ、あらゆる考え方を自分に取り入れているということもあるのかもしれません。
自分自身を高める為には価値観を広げて、積極的に自分から壁をなくして人と触れ合い、そして自分自身としっかり対話をしていくことが大切なのかもしれません。