2085年の日本を歌った銀杏BOYZのぽあだむの世界観が絶妙

銀杏BOYZが2014年に発売した「光のなかに立っていてね」というアルバム。

その中に収録されている「ぽあだむ」という曲の世界観がかなり独特で絶妙で素敵なんです。

この曲のイメージは・・・

震災後の停電の中、一瞬見えた未来の日本

なんです。

この曲がどういった背景でできたのか、その時の気持ちについて作詞作曲をしている峯田さんのインタビューが残っています。

――「ぽあだむ」には、「80円マックのコーヒー」といった言葉と並んで「6時から計画停電」という言葉が出てきます。

 「ぽあだむ」には、震災の後の東京の雰囲気が出てる。一時期、計画停電で町田とか真っ暗になって。ちょうど震災直後に、事務所の社長が亡くなって、町田で葬式があったんです。あの時、行きの車も渋滞で、信号も止まってという変な状況で。

 葬式が終わった後、お店も照明落として。ありましたよね、変な時期。俺が生まれて初めて目にした、変な東京。人はすごく歩いてて。お店は電気を消したり、早々とシャッター下ろしたり。商店街も変な雰囲気で。本当に不謹慎なんですけど、あの東京の雰囲気がワクワクしたんですよね。言ったら悪いんですけど。

 歩いている人もみんな、心なしかウキウキしてて。「こんな東京すごいよね」みたいな顔で。未来の東京を見たような気がしたんですよね。本当に一時期で、今はもうそんな空気なくなりましたけど。みんな暖房つけっ放しだし、電気もガンガンついてるし。俺、もうちょっと、あのぐらい暗くなってもいいと思うんだ。まだ終わってないし。あの東京が、忘れられないですね。

 高校の頃、音楽でもファッションでも渋谷系っていうのが流行(はや)って。90年代のあのきらめきが、2度とやってこないっていうのはわかってる。でもね、俺はあの夜の東京、変に暗い夜の東京の商店街を歩いていて、渋谷系とは異質なんだけど、きらめきを感じたんですよね。すごく未来があると思った。不謹慎だけどね。

 ――確かに、非日常に酔っているような感覚はありましたね。

 ハロウィーンで盛り上がって、コスプレして渋谷で集まろうみたいな、そういうノリではなくて。もっと、磁場っていうか、地面と人間がくっついてできた変な高揚感っていうか。2070年とか2085年とか、未来の日本を一瞬見られたような気がしたの。

引用元:銀杏BOYZのボーカル峯田和伸、1万字インタビュー:朝日新聞デジタル

この曲は切なさもあり、はかなさもあり、それでいてどこかキラキラしている感じが絶妙過ぎて本当にこの時の空気感がよくでています。

やっぱり峯田さんに、ちょっと切ないノスタルジック感のあるキラキラソングを作らせたらまさに天下一品ですね。

「漂流教室」とか「BABY BABY」とかも最高ですし。

PVには長澤まさみさんも出演

この曲のPVでは一般女性1283人分の投げキッス、キス顔の映像が使用されています。

更にそんな中の一人に長澤まさみさんも出演しています。

このPVもさらにこの曲の切なさを引き立てている感じがするんですよね~。

ちなみに長澤まさみさんを撮影したのは峯田さん本人らしく、その時の様子を峯田さんはこんな風に言っています。

「あのときは自分でカメラ回してたんですけど、もうRECボタンを押してからはちゃんと撮らなきゃっていう気持ちだけになっちゃって。あんまり覚えてないんですよね、もう。で、そこから帰り下北にYellow Popってありますよね。レコード屋。あそこにすぐさま走ってレコードを2枚買ったの。」

「Cultureっていうレゲエのレコードと、あと斉藤哲夫っていうフォークの人の。60歳になっても70歳になっても、そのレコードを見ると俺はこれを買う20分前に長澤まさみさんといたんだって思えるなって。なんとかその思い出を残しておきたくて。」

引用元:音楽ナタリー

思い出をレコードに残そうとする辺りが峯田さんらしいな~と思います。

そんな長澤まさみさんが出演しているPVにも是非注目して見てみて下さい。

曲が始まるのは4分過ぎからとなります。

まとめ

銀杏BOYZは峯田さん以外のメンバーが全員脱退してしまっているので、なかなかライブなどの活動ができない状態だと思いますが、ライブがみたいですね~

実は僕自身、銀杏BOYZのライブには何度かいったことがあります。

メンバーが脱退してしまったのは残念ですが、個人的には峯田さんの作る曲が好きなので、これからも活動を続けてもらいたいです。

ぽあだむは下記のアルバム「光のなかに立っていてね」に収録されています。

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