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将棋界でのその圧倒的な実力で注目を浴びる藤井聡太さんですが、将棋だけなく「字」にも注目が集まっています。
そこで、今回は藤井聡太さんの書く字にフォーカスしていみたいと思います。
当時14歳の藤井聡太四段がデビューから29連勝という記録を打ち立てました。扇子には「大志」と書かれています。
平成最後の漢字一文字に「志」を選んでいます。理由は「もっと強くなりたいという気持ちがあったから、ここまでこれたと思います。 これからもその気持ちを忘れずに頑張っていきます。」と話しています。
藤井聡太さんの2020年のテーマは「研鑽(けんさん)」です。研鑽とは「(学問などを)みがき極めること」を意味します。
2020年には17歳11カ月という若さで棋聖タイトルを獲得し、タイトル獲得最年少記録を更新しました。この時は「初戴冠」と「探求」と書かれています。この時藤井聡太さんは「将棋は本当に難しいゲームで、まだまだ分からないことばかり。これからも探究心を持って盤上に向かっていきたい」と話しています。
18歳1カ月で王位のタイトルを獲得し、これで棋聖と王位の二冠となりました。羽生善治九段の持つ二冠獲得の最年少記録である21歳11カ月を28年ぶりに更新しています。また、タイトル獲得2期の規定を満たし、同日付で八段にも昇段しています。
第92期棋聖戦5番勝負で3連勝し、史上最年少でのタイトル防衛と九段昇段を決めた際に書かれたものです。「初防衛」と「初心」と書かれています。この時藤井聡太さんは「防衛という結果に満足することなく、初心に戻って前を向いていきたい」と話しています。
第6期叡王戦で勝利し、これで史上最年少で三冠となりました。
将棋のタイトルで最も序列の高い竜王のタイトルを獲得し、これで史上最年少となる19歳3か月での4冠となりました。「昇龍」という文字に関しては「龍が勢いよく空に昇っていくということで、そのように上を向いて、そこを目指していければ」という意味で書いたと話しています。
道という文字に関しては「将棋に関しては強くなることを目標に取り組んできたので、その道をこれからもぶれないように見据えて進みたいです。」と話しています。
19歳6か月で王将のタイトルも獲得し、これで5冠となりました。この時藤井聡太さんは「王将はとても歴史のあるタイトルなので、取ることができてうれしく思います」と話しています。
竜王戦で初防衛をした藤井聡太さんは「2日制の長い持ち時間の対局で、深く考えることができた一方で、掘り下げて比較することができなかったところもあった。千思万考は考えを巡らせること。長い対局では意識していきたい」と話しています。
棋王戦のタイトルも獲得し、これで史上最年少の六冠となりました。この時藤井聡太さんは「六冠というのは非常に光栄なことだとも思うので、その立場に見合う将棋が指せるよう、これから努めていければ」と話しています。
名人獲得の最年少記録を更新し、これで羽生善治九段(52)以来、史上2人目となる七冠を最年少の20歳10カ月で達成しました。この時藤井聡太さんは「名人は重みのあるタイトルなので、今後ふさわしい将棋を指さなければいけない」と話しています。
「温故知新(おんこちしん)」とは「古いものを研究して、そこから新しい知識や見解を導くこと」を意味します。
藤井聡太さんの書く字も年々上手くなっているのがよくわかりますよね。
将棋棋士と書道には深い関係性があります。というのも、将棋の棋士は、公の場での扇子や色紙などへ字を書く機会が多く、棋士にとって字が綺麗であることはプロとして大切な要素でもあるからです。
実は日本将棋連盟には、書道部が存在しています。これは、棋士たちが日々の研鑽を積む場として設けられており、多くの棋士が参加しています。書道部では、書の技術だけでなく、字の美しさやバランスについても学ぶことができます。
藤井聡太さんが書道部で字の練習をしているかどうかは不明ですが、どこかしらで書道の先生からの指導を受けている可能性は非常に高いです。
将棋棋士の多くは最初から字が上手いわけではなく、書道の練習をしてどんどん字が上手くなっている棋士が多いです。
例えば、渡辺明さんなども最初はこのような字でした。
その後、三冠を獲得した時の字がこちらです。
かなり上達しているのがわかりますよね。
やはり将棋棋士は人前で字を書く機会が多いので、練習をする棋士が多いのだと思います。