日焼け止めが服につくのが嫌な人にやってほしい6つの対策方法

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日差しの強い季節、あるいはスキンケアを意識している皆さんなら年間を通して、日焼け止めは私たちのお肌を守るための必需品ですよね。そんな日焼け止めの大きな問題点の一つが「服についてしまう」ということです。

好きな服を着て出かける日、朝の支度できちんと日焼け止めを塗ったあと、突然気づくことがありませんか?そう、「あれ、この白いシミは…」と。日焼け止めが服についてしまったのです。なんとも厄介なことに、洗ってもなかなか取れませんよね。大切な服が台無しになってしまうという状況に、皆さんも一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、日焼け止めが服についてしまう原因、日焼け止めが服につかないようにする為の工夫、服につきにくい日焼け止めの選び方などを解説していきます。

日焼け止めが服につく原因

日焼け止めが服につく原因

日焼け止めが服につく原因を理解するためには、まず日焼け止めの成分について少し理解しておくことが必要です。

日焼け止めは大きく分けて、化学的な成分を使用した化学的日焼け止めと、物理的な障壁を作る無機物質を使用した物理的日焼け止めの2種類に分けられます。

化学的日焼け止めは、紫外線を吸収し、熱エネルギーに変える化学反応を利用しています。このタイプの日焼け止めは、皮膚になじみやすく、肌に透明に仕上がるため、よく使われます。これを「紫外線吸収剤」と言います。

一方で、物理的日焼け止めは、酸化亜鉛や酸化チタンといった無機物質が主成分で、これらは肌の表面で物理的なバリアを作り、紫外線を反射することで肌を守ります。これらの無機物質は白色で、肌に残ることがあります。これを「紫外線散乱剤」と言います。

これらの成分は紫外線をブロックする役割を果たしますが、一方で、これらが服についた場合、繊維の間に入り込み、固着してしまうことがあります。特に紫外線散乱剤の成分は粒子が大きいため、布地に付着しやすく、これが服に白いシミとなって現れます。

さらに、日焼け止めにはこれらの成分を肌に均一に塗布できるようにするための様々な賦形剤や乳化剤、保湿成分などが含まれています。これらの成分は、日焼け止めを肌に滑らかに広げ、長時間保持する役割を果たします。しかし、これらの成分もまた、服についた場合、繊維に吸収され、シミとなる原因となります。

したがって、日焼け止めが服につく原因とは、主に日焼け止めの成分が衣料の繊維に付着し、なかなか落ちない特性を持つことにあります。こうした特性は、日焼け止めが肌にしっかりと固着し、長時間紫外線から肌を守るという目的を果たすためのものですが、一方で、これが衣料との間に問題を引き起こす原因ともなります。

ワンポイント

日焼け止めに含まれる酸化亜鉛や酸化チタンといった「紫外線散乱剤」は特に洋服につきやすく、シミになりやすい

日焼け止めが服についてしまうことによる問題点

日焼け止めが服についてしまうことによる問題点

私たちが日常的に使う日焼け止めは、紫外線をブロックする成分と、それを皮膚に均一に広げるための基材で構成されています。紫外線をブロックする成分には、酸化亜鉛や酸化チタンなどの無機物質、またはオクトクリレンやアボベンゾンなどの有機物質があります。これらの成分が紫外線を吸収、散乱、反射することで肌を守ります。

このような成分が含まれていることで、日焼け止めは一旦布地についてしまうとなかなか取り除くことが難しくなります。結果的に美しい服にシミができたり、汚れたように見えてしまうことがあるのです。

さらに、日焼け止めがついたままの服を洗濯機で洗うと、他の衣類にも広がってしまう可能性があります。また、日焼け止めが深く浸透し、布地の繊維に残ったままだと、何度洗ってもシミが取れないこともあります。これが、日焼け止めが服につくときの主な問題点と言えるでしょう。

また、特に高価な洋服やデリケートな素材の服は、日焼け止めがついてしまうと、それが大きな問題となります。例えば、シルクやレースなどの繊細な素材は、洗濯やシミ取りに特別な注意が必要で、日焼け止めが原因で汚れた場合、クリーニングに出さざるを得ない場合があります。それには時間も費用もかかります。

さらに、日焼け止めの成分は、特定の衣類の色を褪せさせる可能性があることも理解しておくべきです。紫外線吸収剤やその他の成分が染料と反応し、色落ちを引き起こす可能性があります。

ワンポイント

・日焼け止めにが一度洋服につくと、洗濯しても落ちにくくシミになりやすい
・日焼け止めがついたままの服を洗濯機で洗うと他の衣類にも広がる可能性がある

服に日焼け止めをつきにくくする為の6つの対策方法

服に日焼け止めをつきにくくする為の6つの対策方法

それでは服に日焼け止めがつきにくいようにする為の対策方法について紹介していきます。

注意点

あくまで「つきにくくする方法」であり「つかなくなる方法」ではありません。対策をすることでつきにくくはなりますが、大前提として日焼け止めと服が触れ合わないように常に注意し続ける意識は忘れないようにしてください。

1.酸化亜鉛や酸化チタンが含まれない日焼け止めを使う

酸化亜鉛や酸化チタンは、日焼け止めの紫外線散乱剤として広く使われていますが、これらは白色で、特に暗色の服につくと目立つ傾向があります。酸化亜鉛や酸化チタンが含まれない、化学的な紫外線防止成分を含む日焼け止めを選ぶと、服についても目立ちにくくなる可能性があります。

2.SPFの低い日焼け止めを使

SPF値が高い日焼け止めほど、紫外線を防ぐ成分が多く含まれています。これらの成分が服につくとシミになる可能性がありますので、日常生活での使用にはSPF値が低い日焼け止めを使うことを検討してみてください。ただし、強い日差しの下では、適切な紫外線防止のためにSPF値が高い日焼け止めを使用することが重要です。

3.日焼け止めを塗った後にボディパウダーを塗る

日焼け止めを塗った後にボディパウダーを軽く塗ることで、日焼け止めのテカリを抑えるとともに、肌表面をサラサラに保つことができます。これにより、日焼け止めが服につくリスクを軽減できます。

4.スプレータイプの日焼け止めを使用する

スプレータイプの日焼け止めは、液体やクリームタイプに比べて軽く、肌に薄く均一に塗ることができます。そのため、塗った後にすぐに服を着る場合でも、日焼け止めが服につく可能性を低減できます。

5.日焼け止めを塗る量を調節する

日焼け止めは適量を塗ることが肝心ですが、過度に塗ると余分な日焼け止めが服につきやすくなります。肌にしっかりと馴染ませることで、これを防ぎましょう。

6.日焼け止めを塗ってから時間を空けて服を着る

日焼け止めを塗ってから乾かす時間を確保しましょう。そうすることで、日焼け止めが服につくリスクを減らすことができます。目安として外出時の15分程度前には塗っておきましょう。

服につかない日焼け止めの選び方

服につかない日焼け止めの選び方

服につきにくい日焼け止めを選ぶ際には以下のポイントに注意してみましょう。

  • スプレータイプを選ぶ
  • 高すぎないSPF値、PA値のものを選ぶ
  • 油分(とくにシリコン油)などが多いものを避ける
  • 紫外線散乱剤が含まれないものを選ぶ(どうしても服につくのが嫌な場合のみ)

スプレータイプの日焼け止めは、液体やクリームタイプに比べて薄く均一に塗ることができ、肌にすばやく馴染みます。そのため、服につくリスクを低減することができます。

紫外線散乱剤についてはほとんどの日焼け止めに使用されている為、これ自体が含まれないものがそもそもかなり少ないです。肌に悪い成分でもないので「どうしても日焼け止めが服につくのが嫌」という人以外は気にしなくて大丈夫です。

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服についてしまった日焼け止めを取る方法

服についてしまった日焼け止めを取る方法

服に日焼け止めがついてしまった場合は以下の手順で洗ってみましょう。

1.クレンジングオイルで油分を取る

日焼け止めには皮膚の水分や汗を弾くために油分が含まれています。その油分が服についてしまうと、洗濯機だけでは落ちにくい頑固な汚れとなり、服が黄ばんでしまうこともあります。そこで、クレンジングオイルを利用します。クレンジングオイルはメイク落としに使われるもので、油性の汚れをしっかりと落とすことができます。まずは、クレンジングオイルを直接汚れにつけ、優しくこすります。肌にメイクを落とす感覚で行うと良いでしょう。その後、軽く水で汚れを流します。

2.食器洗剤で汚れを洗い流す

クレンジングオイルで溶かした汚れはまだ完全には服から離れていません。ここで、油汚れに強い食器洗剤の出番です。食器洗剤は油汚れを分解する力が強く、クレンジングオイルで溶かした油分や汚れをしっかりと洗い流すことができます。食器洗剤を少量服につけ、優しく洗いましょう。その後、しっかりと水で洗い流します。

この流れはスキンケアのダブルクレンジングと同じ感覚ですね。まずは油分を落とし、その後で汚れをしっかり洗い流す。この2ステップで、服から日焼け止めをしっかりと取り除くことができます。

注意点

使用するクレンジングオイルや食器洗剤は、服の素材によっては色落ちや縮みの原因になる可能性もあるので、必ず小さな範囲で試してから全体に適用してください。また、頑固な汚れや大切な衣類の場合は専門のクリーニング店へ持って行くことを推奨します。

Q&A

どうして日焼け止めは服につきやすいのですか?
日焼け止めは、紫外線を防ぐための成分として、酸化亜鉛や酸化チタンなどを含んでいます。これらは白色の粉状で、肌に塗布すると油分と混ざってパウダリーな膜を形成します。これが服に接触すると、この膜が服に付着しやすい性質を持つためです。
日焼け止めを服につけないための具体的なアドバイスは何ですか?
酸化亜鉛や酸化チタンが含まれない日焼け止めを使う、SPFの低い日焼け止めを使う、日焼け止めを塗った後にボディパウダーを塗る、スプレータイプの日焼け止めを使用する、日焼け止めを塗る量を調節する、日焼け止めを塗る順序を考えるなどのアドバイスがあります。
服についた日焼け止めは自宅でどのように落とすことができますか?
まずはクレンジングオイルを使って日焼け止めの油分を落とします。その後、油汚れに強い食器洗剤を使って浮いた汚れや油分を洗い流します。これにより、日焼け止めを落とすことができます。
服についた日焼け止めを落とすために、どのようなクレンジングオイルや食器洗剤を選べばよいですか?
特に指定はありませんが、自分の肌に合うクレンジングオイルを選ぶと良いでしょう。食器洗剤も、油汚れに強いものを選びましょう。ただし、服の素材によっては色落ちや縮みの原因になる可能性もあるので、必ず小さな範囲で試してから全体に適用してください。

まとめ

私たちの日常生活において、日焼け止めは重要な役割を果たしています。しかし、その使用により生じる服への汚れ問題は、多くの人にとって困りごとの一つでしょう。この記事では、その問題に対する解決策として、日焼け止めの選び方から、服への付着を避けるためのアドバイス、そして付着してしまった日焼け止めの自宅での落とし方まで、幅広くご紹介しました。

日焼け止めの成分とその働きを理解し、自分の生活スタイルに合わせて適切な製品を選ぶことが大切です。また、日焼け止めを適量塗り、スプレータイプのものを活用したり、塗る順序を工夫することで、服への付着を最小限に抑えることが可能です。

もし、何かの拍子に日焼け止めが服についてしまった場合でも、パニックになる必要はありません。自宅で手軽に使用できるクレンジングオイルや食器洗剤を使って、汚れをしっかりと落とすことができます。

それでもなお、落としきれない汚れや、特別な衣類についた日焼け止めは、専門的なクリーニングを利用することも一つの選択肢です。大切な衣類を長持ちさせるためにも、適切なケアを心がけましょう。

このように、日焼け止めと服との関係は、慎重さと知識が求められますが、それらを身につけることで、快適な日常生活を送ることができます。夏の日差しが気持ちの良い季節に、日焼け止めと服のトラブルに悩まされることなく、より一層の楽しみを見つけていただければ幸いです。