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ブログへのアクセスを増やしていく為には間違いなく検索エンジンからの流入を増やしていくことが有効な対策となります。というのも、毎日検索エンジンではとんでもない数の検索が行われ続けているからです。
ちなみにGoogleだけでも1日の検索数は30億クエリを越えると言われています。
今ではスマホからも簡単に検索をすることもできますし、これだけたくさんの人が日々検索エンジンを利用しているのですから、当然検索エンジンからアクセスを呼び込むことができれば自分のブログに多くのアクセスをもたらしてくれるようになるというわけです。
そんな検索エンジンからアクセスを呼び込むためには、もちろんテクニカルなSEO対策に関する知識も必要ではありますが、その前にまずは「人々はなぜ検索エンジンを利用するのか?」という本質の部分をしっかり理解しておくことが大切です。
多くの人達が検索エンジンを利用する目的をしっかり理解することができれば、自然とユーザーニーズに応えることができるようになり、結果的に優れたSEO対策にもなります。まずはここで、人々が検索エンジンを利用する3つの理由について知っておきましょう。
検索クエリの種類は大きく分けて「Navigational」「Informational」「Transactinal」の3つがある
Googleで検索エンジン最適化問題の対策をしているマット・カッツ氏はビデオでこんな発言をしています。
「クエリの種類には大きく分けて「Navigational」「Informational」「Transactinal」の3つがある。Navigationalは例えば「IBM」や「HP」のように公式ホームページを探す検索であり、Informationalは例えば「Firefoxのデフォルトのプリンタ設定」など何かを調べる検索であり、Transactinalは例えば何かの商品を探して購入するための検索である。」
1.Navigationクエリ
「Navigational」とは直訳をすると「航海」とか「航行」といった意味になるのですが、要するに「案内」を求めて検索をすることを意味します。
“例えば「IBM」や「HP」のように公式ホームページを探す検索”とあるように、目的となるサイトに訪れる為に検索を使うのです。
例えば以下のような検索クエリがそうです。
- 「Amazon」
- 「価格.com」
- 「Facebook」
- 「ヤフオク」
- 「Googleマップ」
- 「いつも見ているブログ名」
このように目的となるサイト名などで検索をして、検索エンジンに行きたいサイトへ案内をしてもらいます。目的となるサイトに行く為の検索なので、これを「Goクエリ」と呼んだりもします。
2.Informationalクエリ
「informational」とは直訳をすると「情報」といった意味となり、その言葉通り「情報」を求めて検索をすることを意味します。
“例えば「Firefoxのデフォルトのプリンタ設定」など何かを調べる検索”とあるように、何かを調べたり、知る為に検索をします。
例えば以下のような検索クエリがそうです。
- 「明日の天気」
- 「○○駅 行き方」
- 「ハンバーグ 作り方」
- 「パソコン 操作方法」
- 「ブログ 作り方」
- 「アクセスアップ 方法」
このように「何かを調べたい」とか「何かを知りたい」といった際に、知りたい情報を得るために検索エンジンを活用します。何かを知る為の検索なので、これを「Knowクエリ」と呼んだりもします。
3.Transactinalクエリ
「Transactinal」とは直訳をすると「処理する」とか「取引」といった意味なのですが、要するに「何かをしたい」と思って検索をすることを意味します。
“例えば何かの商品を探して購入するための検索”とあるように、目的となる行動を実行する為に検索をします。
例えば以下のような検索クエリがそうです。
- 「iPhone 購入」
- 「動画 視聴」
- 「音楽 ダウンロード」
- 「パソコン 価格比較」
- 「光回線 比較」
このようにすでに「したいこと」があり、そのしたいことを実行する為に検索エンジンを活用します。したいことをする為の検索なので、これを「Doクエリ」と呼んだりします。
3つの検索クエリ「Do-Know-Go」
全ての検索クエリは必ず上記で紹介した「Do-Know-Go」の3つのどれかに当てはまります。検索エンジンを利用するユーザーは「したい」「知りたい」「行きたい」というニーズがあるからこそ、わざわざ検索という行為を行うのです。あなたが普段何気なく検索しているキーワードも必ずこのどれかに含まれます。
検索エンジンを利用するユーザーのニーズは大きくこの3つに分類されるということを知っておきましょう。
テクニカルなSEO対策を知ることももちろん大切ですが、それよりもまずは「検索ユーザーは何を考えて検索をしているのか?」「どんな目的があって検索をしているのか?」をしっかりと理解しながらブログを書いていくことが大切です。
検索クエリ=検索ユーザーのニーズ
検索クエリというのはそのまま検索ユーザーのニーズを意味します。
当たり前ですが「パソコン 使い方」で検索をするユーザーはパソコンの使い方を知りたいというニーズがあるから検索をしますし、「音楽 ダウンロード」と検索するユーザーは音楽をダウンロードしたいというニーズがあるから検索をするのです。
検索クエリを理解するということはすなわち検索ユーザーのニーズを理解することに繋がるということを覚えておきましょう。
あらゆるニーズを含んだ検索クエリ
検索クエリは大きく分けて「Do-Know-Go」の3つに分類することができるのは先ほどもお話した通りです。しかし、検索クエリの中には「DoもKnowも両方含んだ検索クエリ」なども存在します。
例えば「ギター」で検索をした場合は「Do-Know-Go」の3つの中のどの検索クエリに含まれるでしょうか?
この場合はDoでもありKnowでもある検索クエリとなるのです。
ギターを購入したいと考えているユーザーかも知れないですし、ギターの弾き方を知りたいと考えているユーザーかもしれません。ただ単に「ギター」と検索するユーザーのニーズはあまりにも多様な為、正確なニーズを把握することは非常に困難と言えます。もしギターを購入したいと考えているユーザーにいくらギターの弾き方を丁寧に解説してあげたコンテンツを提供しても全く響かないコンテンツになってしまうのです。
これを防ぐためには「複数の検索クエリで検索してきたユーザー」を対象にコンテンツを制作していくことが大切です。つまり「ギター」で検索をしてくるユーザーをターゲットにするのではなく、「ギター 弾き方」などで検索をしてくるユーザーをターゲットにコンテンツを作っていけばいいのです。
「ギター 弾き方」で検索をしてきたユーザーであればある程度ニーズを把握することはできますよね。恐らくギターの弾き方を知りたいという「Knowクエリ」である可能性が非常に高いわけです。
複数の検索クエリで検索をしてきたユーザーをターゲットにすれば、しっかりとユーザーニーズを満たした質の高いコンテンツを提供していくことが可能になります。検索クエリにはあらゆるニーズが含まれているので、あまりにもキーワードが漠然とし過ぎているとユーザーニーズを満たしにくくなってしまいます。
なるべくユーザーニーズ及び検索クエリを細かく絞り込んで、しっかりとターゲットにマッチしたコンテンツを作っていくことが大切になります。
検索ユーザーのニーズを満たすことが最大のSEO対策となる
最大のSEO対策は極限までユーザーニーズを満たすことができるコンテンツを作ることです。これは検索エンジンのアルゴリズムを開発しているGoogleの企業理念からもあきらかです。
Googleの検索エンジンはとことん「ユーザーニーズを満たす」ということを第一優先で考えていて、その為に日々検索エンジンのアルゴリズムをアップデートしています。事実、今では「被リンクの数」「ページランク」などはほとんど関係なく、ユーザーニーズを満たす質の高いコンテンツが優先的に検索結果の上位に表示されるようになってきています。
つまり、検索をするユーザーの意図をしっかりと理解して、そのニーズに応えるコンテンツを作ることこそが最大のSEO対策になるということです。
例えば、料理のレシピが知りたいと思っているユーザーに料理のレシピを提供してあげたり、パソコンの操作方法を知りたいと思っているユーザーに丁寧にパソコンの操作方法を解説してあげたりすることがユーザーニーズを満たすということです。
検索ユーザーがしたいと思っている事に応えられるコンテンツ、知りたいと思っている事に応えられるコンテンツこそがユーザーニーズを満たした質の高いコンテンツであり、それこそが検索結果で上位表示されるコンテンツとなります。
ここを理解しておくことは小手先のSEO対策を理解するよりも遥かに重要なことですし、今後のコンテンツ制作において最も大切な概念となります。ユーザーニーズを満たしたコンテンツを作っていく為にも、ここで紹介した3つの検索クエリ「Do-Know-Go」を理解しておくことはとても大切なことです。
まとめ
人々が日々検索エンジンを利用する理由は以下の3つがあるからです。
- Do(したい)
- Know(知りたい)
- Go(行きたい)
どんな検索クエリも必ずこの3つのどれかに当てはまります。これらの3つのニーズがあるからこそ、人々はわざわざ検索エンジンを活用して検索をしているということを覚えておきましょう。
そしてそれぞれのニーズにマッチしたコンテンツを提供することを考えていくことが今後のコンテンツ制作、及びSEO対策をしていく上で最も重要と言っても過言ではありません。検索エンジンを利用するユーザーの意図、ニーズを理解することは小手先のSEO対策のテクニックを理解するよりも遥かに大切です。