日焼け止めは値段の違いで何が変わる?値段の差はSPFやPAの差ではない

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日焼け止めには値段が安いものから高いものまであり、どれを選んだらいいのかよくわからないですよね。

「値段が高ければ高いほど紫外線をカットしてくれるの?」
「同じSPF、PA値なのに何で値段が違うの?」

このような疑問を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は日焼け止めの値段の違いで何が変わるのかを解説していきます。

日焼け止めの値段の違いによって変わる6つの特性

一般的に市販されている日焼け止めは、値段の違いによって以下のような特性に差が生じます。

特性高い日焼け止め安い日焼け止め
成分の質高品質な成分が多い一般的な成分が主
配合技術紫外線防御効果を最大化するための高度な配合技術を使用基本的な配合技術を使用
美容効果保湿成分や抗酸化成分など、高品質のスキンケア成分を豊富に含む美容効果があることが多いスキンケア成分の種類や質が限られる
ブランドイメージ有名ブランドであり、その名前による信頼性や品質が反映されるブランド名による付加価値は少ない
安全性紫外線吸収剤フリーやノンケミカルで敏感肌向けの製品も多く、皮膚への刺激が少ない成分を使用することが多い一部の製品では肌への刺激が強い成分や化学物質が使用されている可能性あり
使用感肌へのなじみが良く、塗った後の白浮きが少ない、伸びがいい、べたつかない、無香料など使用感は個々の製品によるが、一部では白浮きが見られることも

例えば「同じSPF、PA値なのに値段が違う」というのは紫外線カット率以外の「成分の質」「配合技術」「美容効果」「ブランドイメージ」「安全性」「使用感」などの項目に差がある為です。紫外線カット率は同じだけど値段が安いものは、白浮きしやすかったり、べたついたり、肌への刺激が強かったりするのです。

ほとんどの人は日焼け止めを選ぶ際にSPF値やPA値ばかりを気にすることが多いですが、実は日焼け止めを選ぶ際は紫外線カット率以外の項目の方が重要だったりします。

SPF値とPA値について

SPF値とPA値というのはあまり価格差に影響しません。「SPF値が高ければその分値段も高い」というのは間違った認識です。値段が安くても高いSPF値のものもありますし、逆に値段が高くても低いSPF値のものもあります。SPF値とPA値だけで価格を判断しないようにしましょう。

成分の質の違い

日焼け止めの主要な防御成分は、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の二種類に分けられます。紫外線散乱剤は化学物質を含まないので赤ちゃんや敏感肌の人でも使用できます。逆に紫外線吸収剤は化学物質を含むため、敏感肌の人には合わない可能性があります。

配合技術の違い

配合技術も日焼け止めの価格に大きく影響します。一部の高価な日焼け止めは、皮膚への浸透性を改善するための特殊な配合技術を使用している場合があります。これにより、製品はより効果的に紫外線から皮膚を保護し、長時間持続します。

美容効果の違い

高価な日焼け止めには、保湿成分や抗酸化成分などのスキンケア成分が豊富に含まれていることがあります。これらの成分は、肌を保護し、エイジングを遅らせる役割も果たします。これらの追加成分は製品の価格を上げる要因となります。

ブランドイメージの違い

ブランドイメージとマーケティングも製品価格に影響を与える重要な要素です。有名ブランドの日焼け止めは、そのブランド名による信頼性や品質への期待感を反映した価格設定となっていることが多いです。

安全性の違い

日焼け止めの価格はその成分の安全性にも反映されています。例えば、一部の化学物質は、皮膚の敏感さを引き起こす可能性があります。紫外線吸収剤フリーやノンケミカルなどの化学物質を含まない製品は、皮膚に優しく、敏感肌の人にも適していますが、それらはしばしば高価な製品となります。例としては、オキシベンゾンやオクチノキサートといった成分を避けた製品が挙げられます。

使用感の違い

高価な日焼け止めは一般的に、肌へのなじみが良く、白浮きが少ない傾向があります。これは、成分のナノ化や配合技術の進歩により、成分が肌にスムーズに吸収され、均一に広がるからです。また、高価な日焼け止めには、肌をソフトに保つための高品質な保湿成分が含まれていることが多く、これが肌に対する滑らかな塗布感を提供します。さらに、独自の香りを持つ製品も多く、それが高級感を演出する要素となることもあります。

最も注意するべき違いは「肌への安全性」

最も注意するべき違いは「肌への安全性」

日焼け止めを選ぶ際に最も重要視するべきなのはズバリ「肌への安全性」です。同じSPF値、PA値なのであればできる限り肌に優しい商品を選びましょう。

少し乱暴な言い方をすると、安い日焼け止めは化学物質を使用して簡単に作られていることが多く肌への刺激が強いことがあります。肌を守るために日焼け止めを塗ったのに、逆に化学物質によって肌が炎症を起こしてしまったり、別の肌トラブルが起きてしまっては元も子もありません。

一方、高い日焼け止めは化学物質を極力使用していなかったり、高い配合技術で作られていることが多く肌にも優しいことが多いです。他の日焼け止めと比べて値段が高いものを買うのであれば、肌への安全性が高いものであるかどうかを必ず確認するようにしましょう。

肌への安全性の高さをチェックするポイント

もちろん、全ての使用成分をチェックして肌にやさしいかどうかを判断できるのがベストではありますが、成分表を見ても難しくて何がなんだかわからない方がほとんどだと思います。そこで肌への安全性の高さを調べる為の簡単なチェックポイントを以下に紹介します。

  • 紫外線吸収剤は使用されていないか
  • パラベンやフェノキシエタノールなどの保存料、合成香料、合成着色料は使用されていないか
  • アルコールや界面活性剤などの添加物は使用されていないか
  • 「アレルギーテスト済」「アレルギーテスト実施」などの表示はあるか
  • 「敏感肌用」「乾燥肌用」などの表示はあるか
  • 「自然由来」「オーガニック」「ノンケミカル」などの表示はあるか

こういったポイントをチェックすることで肌への安全性が高い日焼け止めを選ぶことができます。

値段が高ければ高いほど肌に優しいというわけでもない

値段が高ければ高いほど、肌にも優しいのかというとそうゆうわけでもありません。
例えば、紫外線カット率も肌への負担も全く同じだけど、美容成分やスキンケア成分が豊富に含まれていたり、ウォータープルーフや虫よけなどの付加価値がついていたりすることでも価格は変わってきます。

特に多いのは美容成分やスキンケア成分による付加価値です。女性用の化粧品や美容品メーカーが販売しているような日焼け止めは、付加価値として豊富な美容成分やスキンケア成分を含んでいることがあり、それが価格を上げている要因であることもあります。

肌に優しくて、紫外線をカットする機能だけあれば十分という人にとってはこういった美容成分やスキンケア成分は必要ないかもしれません。

肌に優しいおすすめの日焼け止め

プロテクト保湿UVエンジェルUVアロベビー
価格(目安)2,200円(40g)3,080円(60g)2,640円(80ml)
SPF50+3515
PAPA++++PA++PA++
スポーツ・レジャー
普段使い
化学物質ノンケミカルノンケミカル100%天然由来
公式サイト公式サイト公式サイト

エンジェルUVスプレー

SPF35
PAPA++
紫外線吸収剤不使用
化学物質ノンケミカル
ウォータープルーフあり

SPF35、PA++と高い紫外線保護能力であるにも関わらず、紫外線吸収剤フリーでノンケミカルなので肌にも優しいです。また、スキンケア成分、美容エッセンスも配合されていて乾燥を防ぎ潤いを保ちながら紫外線をカットできます。全てにおいて非常にバランスの良いおすすめできる日焼け止めです。スプレータイプで使いやすいのもグッドです。

伸びが良く、日焼け止め特有のベタベタ感なく寧ろさらっとしてる。アトピー肌や赤ちゃんの汗疹対策にも使えるとのことで驚き

日焼け止めは肌に負担がかかる物も多いですが、こちらのUVスプレーは肌にダメージを与える成分が入っていない上に美容成分配合で肌に嬉しいことばかりです

赤ちゃんも使える処方で安心! スプレータイプで肌にも優しいから髪にも使えて頭皮まで守ってくれて嬉しい

アロベビーUV&アウトドアミスト

SPF15
PAPA++
紫外線吸収剤不使用
化学物質ノンケミカル
ウォータープルーフ記載なし

とにかく紫外線吸収剤フリーで肌に優しい日焼け止めが良いという方は「アロベビー」がおすすめです。「ベビー」とありますが、大人でももちろん使用できます。100%天然由来で赤ちゃんでも使えるくらい肌に優しいので、むしろ大人にも使用を推奨できます。ちょっとした外出などの普段使いであればSPF15、PA++で全く問題ありません。

ノンケミカル国産オーガニック無添加で、デリケートな赤ちゃんのお肌にも安心です

日焼け止めと虫除けが一緒になっているところに惹かれて購入。スプレータイプなので近所の買い物や少し外へ出る時、急いでいる時にサッと塗ることができとてもラクです。塗り直しもすぐにできるのでいいです。

アトピー気味の肌に使用しましたが大丈夫でした!高くてもその分価値はありますね。今後もリピートします。

プロテクト保湿UV

SPF50+
PAPA++++
紫外線吸収剤不使用
化学物質ノンケミカル
ウォータープルーフ記載なし

とにかく高い紫外線カット率と肌への優しさを追求したいメンズにおすすめの日焼け止めです。ノビが良く白浮きもしにくいので男性の方でも使いやすいです。また、ウォーターインオイル処方によって日焼け止めを落とす際にはクレンジング不要で洗顔のみで落とせるのもメンズには嬉しいです。

ゴルフで試しましたが、日差しが強い中でもしっかり紫外線をカットしてくれました。べたつかないし、使い易いです。

紫外線吸収剤フリーは塗りにくいことが多いですが、ノビ良し、白浮きなし、サラサラな付け心地なので、すごく良いです!

紫外線吸収剤の日焼け止めだと肌が荒れてしまう体質のため、散乱剤の日焼け止めを探していました。ベタつきは気にならないのに保湿成分もしっかり含まれているところが良い!

Q&A

Q&A

高い日焼け止めは必ずしも良いとは限らないのですか?
高価な日焼け止めは、成分の質、配合技術、製造プロセスなどにより、より良い使用感や効果を提供することがあります。しかし、それが必ずしも全ての人にとって最適な選択とは限らないことを理解することが重要です。あなたの肌質、生活スタイル、特定のニーズにより、安価な日焼け止めが十分な保護を提供し、良好な使用感をもたらすかもしれません。
安い日焼け止めが肌に悪いということはありませんか?
価格が安いからといって、その日焼け止めが肌に悪いとは限りません。一部の安価な日焼け止めも、肌を紫外線からしっかりと守るための十分なSPF値とPA値を持つ製品があります。ただし、価格が低い製品では、使用感や肌へのなじみ、白浮きの少なさなどに妥協する必要があります。
高い日焼け止めと安い日焼け止めの最大の違いは何ですか?
高い日焼け止めと安い日焼け止めの最大の違いは、成分の質、製造プロセス、配合技術、そしてそれによる使用感にしばしば現れます。高価な日焼け止めでは、一般的に、成分の純度が高く、配合技術が進んでおり、肌へのなじみが良く、肌への負担や刺激が少ない傾向にあります。
とにかくSPF値とPA値の高い日焼け止めを選んでおけば間違いないですよね?
実はそれは必ずしも正しくありません。SPFとPA値は確かに日焼け止めの紫外線防止効果を示す重要な指標ですが、自分の肌質や日常生活の状況に応じて適切な値を選ぶことが大切です。
極端に高いSPF値の製品は、一般的に多くのUVフィルターを含むため、敏感肌の人には刺激を与える可能性があります。また、PA値が高すぎると、肌が必要とする適度な紫外線を完全に遮断し、ビタミンDの生成を阻害する可能性もあります。
自分がどの程度の紫外線にさらされるか、どの程度の保護が必要かを理解することが重要です。たとえば、主に屋内で過ごす人にはSPF15〜30、PA++程度の日焼け止めが適しています。一方、屋外での活動やビーチでのバカンスなど、強い日差しにさらされる場合には、SPF50、PA++++の製品を選ぶことを検討してみてください。
以上から、SPF値とPA値は重要ですが、「とにかく高いものを選ぶ」というわけではなく、使用目的や肌の状態に合わせて選ぶことが肌の健康を守るための最善の策となります。
一番重要なのは、肌への安全性ですよね?
はい、それは間違いありません。価格に関係なく、日焼け止めは肌への安全性が最も重要です。化学的防御成分と物理的防御成分、どちらが含まれているか、また特定の成分に対するアレルギーや敏感性があるかどうかを確認することが重要です。また、肌が敏感な方やアトピー性皮膚炎の方は、敏感肌用の製品や自然派、オーガニック製品を選ぶことを検討してみてください。

まとめ

日焼け止めの価格差は、成分の質、配合技術、製造プロセス、使用感といった要素から生じます。高価な日焼け止めは一般的に、高品質の成分、洗練された配合技術、厳格な製造プロセスを通じて、優れた使用感と高い効果を提供することが期待されます。

しかし、それが全ての人にとって最適な選択であるわけではありません。価格が低い日焼け止めでも、基本的な紫外線保護を提供し、特定のニーズを満たすものがあります。価格だけでなく、自分の肌質、生活スタイル、そして特定の要求に応じて日焼け止めを選ぶことが重要です。

また、SPF値とPA値は重要な指標であるものの、それらが高ければ良いというわけではなく、自分の生活習慣や肌の状態に合わせて選ぶことが肌の健康を守るための最善の策となります。

最も重要なのは、肌への安全性です。化学的防御成分と物理的防御成分、どちらが含まれているか、また特定の成分に対するアレルギーや敏感性があるかどうかを確認し、自分の肌に適した製品を選ぶことが肝心です。

日焼け止め選びは、価格だけではなく、様々な要素を考慮する必要があります。自分の肌と紫外線防止のニーズに最適な製品を見つけるために、この記事が参考になれば幸いです。