世界一黒いと言われる「ベンタブラック」というのが凄いんです。
あまりにも黒すぎて人間の目では凹凸が認識できなくなり、光さえも認識できなくなります。
ちょっと何を言っているのかよくわからないと思うので、まずは動画を見て頂ければと思います。
ベンタブラックは光吸収率が高く、人間の目では凹凸が認識できなくなる
このベンタブラックは光吸収率が高く、人間の目では凹凸が認識できなくなります。
「ベンタブラック」と名付けられたこの物質は光の99.96%を吸収する。黒い塗料や布地などに見られる通常の黒色は吸収率が95~98%。開発元のサリー・ナノシステムズ社によれば、英国立物理学研究所や米国立標準技術研究所で試験されたなかで最も黒い物質だという。
引用元:CNN.co.jp
光の99.96%を吸収するっていうのがどういうことなのかは動画を見て頂ければ意味がわかると思います。
[youtube id=”PGjJLl2JYpE” align=”center” mode=”normal” maxwidth=”640″]この動画では凹凸のあるアルミホイルの上にベンタブラックが施されていて、表から見ると真っ黒で平らに見えますよね。
でも裏から見るとしっかり凹凸のあるアルミホイルであることがわかります。
このようにベンタブラックはあまりにも黒すぎる為、光が100%近く吸収され人間の目では凹凸が認識できなくなってしまうのです。
何となくペイントなどで黒く塗りつぶしたように見えてしまいますが、実際には凹凸がある実物のアルミホイルなんですね~
光吸収率が高く、光さえも認識できなくなる
凹凸が認識できないだけでなく、光さえも認識できなくなります。
[youtube id=”AxG1Riw3rHc” align=”center” mode=”normal” maxwidth=”640″]一番左がベンタブラックです。
右の色も一般的には十分黒と言えるものですが、しっかり光を認識することができます。
しかし、ベンタブラックに光が当たると、まったく光を認識できません。
ベンタブラック恐るべし・・・
ベンタブラックが圧倒的に黒い理由
ベンタブラックに光が当たると、それを跳ね返すのではなく捉えて、チューブ内を何度も屈折させ、最終的には熱になる。
引用元:wikipedia
ベンタブラックは「光を跳ね返さない」というのがベンタブラックが圧倒的に黒い理由です。
人間は通常光の反射によって色や物を認識する為、光を跳ね返さないベンタブラックの色を認識することができないのです。
だからこそ、ここまで圧倒的な黒になっているわけですね。
なんだかブラックホールみたいですね・・・
ベンタブラックは何に使えるの?
ベンタブラックは空撮カメラや望遠鏡、赤外線検知器など、不必要な光を抑制することで性能が向上する機器への利用が考えられている。また、兵器産業や宇宙産業からも熱い視線を集めている。
引用元:CNN.co.jp
カメラや望遠鏡などにこの技術が利用されることで更に性能が向上するようです。
これを使えば、究極の着やせするドレスが作れるのではないか――ノーザム氏の答えはノーだ。「2次元のボール紙の切り抜き」のように見えるだろうとノーザム氏は言う。
引用元:CNN.co.jp
この発想は面白いですね。
ベンタブラックを使ったドレス・・・見てみたいです。笑
確かに平面に見えてしまうので、切り抜きみたいになってしまうんでしょうね。
というかこのベンタブラックの全身スーツみたいの作ったら・・・

こんな感じになるってことですよね。
というか、こんな全身スーツが開発されたら色々とヤバそうですね・・・
光も反射しないので、夜ならほぼ透明人間になれちゃうってことです。
良い方向に使えれば凄い技術だとは思いますが、犯罪に使われるとややこしくなりそうです。
ただ、こんなスーツあったら1回は着てみたいですけどね・・・笑
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