「審判なんて関係ない!圧倒的に相手に勝つ実力があればいいんだ」ってのは理想論

2016年9月1日にロシアワールドカップ出場をかけた最終予選が行われました。詳しい試合内容は『ワールドカップ最終予選日本対UAEで大誤審!怪しいPK判定に幻の同点ゴール』で確認してほしいのですが、この試合では試合内容を決定づけるような誤審がありました。

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ボールがゴールラインを超えている

完全にボールはゴールラインを超えていましたが、これを審判が見逃してノーゴールの判定となります。もちろん敗因がこの誤審だけによるものと言うつもりはありませんが、結果的にこの試合で日本代表はUAE代表に2-1で敗れました。

で、これに対して色々な意見が飛び交ったわけですが……

  • そもそも1点しかとれないような日本代表が悪い
  • 誤審は当たり前。それを含めてサッカーだ
  • 入ったか入らないか微妙なシュートじゃなくてしっかり決め切ればいい

なんていう意見が大多数だったように思います。

確かにこれは僕もその通りだと思います。それに負けた理由を審判のせいにするのってスポーツマンとして「単純にカッコ悪い」ので、選手達はもちろん審判のせいにすることはなく、「自分たちの力不足」と口を揃えて言います。

負けたことに対しては確かにこの捉え方でいいと思いますし、そうじゃなかったら成長に繋がらないと思います。

でも、だからといって審判の誤審によって試合内容が決定づいてしまうようなことがあってはいけないと思います。「誤審に負けないように自分たちの実力を上げよう」ということと「誤審をなくして欲しい」というのは全く別次元の問題です。

「努力を積み重ねてきた選手達が真剣勝負をしている中で、審判の裁量で試合内容が傾いてしまうのってなんだか冷めませんか?

例えば、ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝戦のようなひとつのミスも許されないような非常に緊迫して拮抗したレベルの試合で今回のような誤審が起きた時に「1点しかとれないチームが悪い」とか「圧倒して勝つ力がないのがいけない」と言うのはちょっと酷ですよね。お互い超一流同士で実力も拮抗している相手に対して「圧倒して勝てないのが悪い」なんて無茶な話しです。

「審判なんて関係ない!圧倒的に相手に勝つ実力があればいいんだ」っていうのは確かにその通りではあるんですが、やっぱり実際に同じレベルで戦っている選手達にとっては1点ってめちゃくちゃ重いと思いますし、そんなに簡単に「圧倒して」勝つことなんてできないと思います。高いレベルにいけばいくほどこの考え方は通用しないんじゃないかと思います。

だから「審判なんて関係ない!圧倒的に相手に勝つ実力があればいいんだ」っていうのはその通りではあるんですが、理想論だと思います。あまりにも審判がかたよったジャッジをしたら、やっぱり拮抗したチーム同士なら試合が決定づいてしまいます。

で、こういった誤審が起きた時って必ず矛先は審判ではなく負けたチームに向きます。「負けたチームの力不足だ!」って言われるわけですね。もちろんそれもそうなんですが、矛先が負けたチームに向いていると、いつまでも審判のレベルが一向に上がらないわけですよ。

なので、1試合に全力をかけている、もっと言うと1点をとること、1点を守ることに全力をかけている両チームの選手達が納得できるようなジャッジをする為に審判の方々もできる限りのことはやってほしい所です。選手達はボールを1センチでもゴール内に入れることに全力をかけているわけですから。

とは言え審判だって当然人間ですから完璧なジャッジができるわけではないですしミスはあります。僕もサッカーの練習試合などで審判をやったことがありますが、まぁ難しいです。ゴールラインを1センチ割ったかどうかなんて確かに審判からしたら見えません。

なので審判はミスジャッジをするな!っていうわけじゃなくて、審判を5人制にしたりゴールラインテクノロジーを使ったりして「あまりにも試合内容を決定づけるような決定的な誤審はなるべく減らすように工夫をしてほしい」っていうことです。特にレベルの拮抗したチーム同士の試合であればあるほど。それが何より両チームの選手達の為だと思います。

例えば今回の日本対UAE戦はPKも微妙な判定でしたし、ゴールラインを割っていながらのノーゴールも微妙な判定でした。これって実質2点分の差があるので試合内容を決定づけるようなジャッジと言ってもいいレベルだと思います。こういったのは重要な国際試合とか、大きな大会では減らしていってほしいところです。

とは言え、まぁ今回の日本代表はチャンピオンズリーグ決勝ではなくてあくまでワールドカップ予選ですから、日本代表に期待を込めて「予選くらいは圧倒して勝ってほしい」という気持ちは当然わかります。

アジア最終予選は日本が圧倒できるほど甘いものではなく、どのチームも拮抗したレベルだってことを再認識させられましたね。

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