世の中には「お金を稼げる人」と「お金を稼ぐことができない人」がいます。この両者の違いを生み出す要因は様々なものがありますが、中でも決定的な違いの一つが「お金に対する考え方」です。
で、お金を稼ぐことができない人には必ず「お金に対するマインドブロック」が存在します。
このマインドブロックというのが非常にやっかいで、この考え方を持っている以上なかなかお金を稼ぐことができなくなってしまうのです。逆に言うと、このマインドブロックが無い人はお金を稼ぐことができるようになります。
つまり、お金を稼ぎたいのであれば、今から紹介する「お金に対するマインドブロック」を取っ払う必要があるということです。ということで、お金を稼げない人は一体どのようなマインドブロックを持っているのかを紹介していきます。
1.お金の話を「いやらしいもの」だと思っている

お金の話をすると「いやらしい」「きたない」などと嫌悪感を示す人がいます。そしてお金に対する話題をなるべく避けようとするのです。
しかし、単純にお金の話を毛嫌いしていては「お金に対する知識」が身につくことは一生ありません。そしてお金に対する知識がなければ当然お金を稼ぐこともできないのです。
これはごく当たり前の事実で、例えば数学を毛嫌いしている人は数学の成績は悪いですし、運動を毛嫌いしている人は体を動かせるようになるわけはありません。これらとまったく一緒で、お金を毛嫌いしていてはお金を稼ぐことができないのです。
実は「お金=いやらしい」ではない
そもそも「お金の話はいやらしい」というのは何か勘違いをしている人が多いと思います。
なりふり構わず「年収いくら?」とか「楽に稼げる方法ない?」とかそういった話を誰にでも切り出していくのは確かにいやらしいですし、きたないという印象をうけます。
ただ、こういった話題は実は「お金」は関係ありません。いきなり「下着何色?」とか「誰か良い人紹介してよ」などと言っているのと全く同じで、それに対しては誰だって嫌悪感は示しますよね。
いきなり「年収いくら?」といった話をするのと「お金の知識をつける」のはまったく別の話です。なんでもかんでも「お金」というといやらしいと感じてしまう人は、例えば「節税」とか「副業」とか「ビジネスの話」とかまでも毛嫌いしてしまうのが問題なのです。
「お金の話はいやらしい」は本当にそうなの?なぜいやらしいの?
「お金の話はいやらしい」
本当にそうでしょうか?では、なぜいやらしいのでしょうか?具体的にその理由を言えますか?お金の話がいやらしいと感じる人の背景には「お金を稼ぐ人は悪である」といった偏見や、「お金の話は全て自慢だ」といった嫉妬心があるはずです。
これらも後述しますが、典型的なお金に対するマインドブロックです。多くの人はマインドブロックによってただ何となくお金の話はしないようにしてしまうのです。しかし、実はお金を稼ぐ人ほど真剣にビジネスやお金に対する話をしますし、真正面からお金に向き合っている人が多いのです。
2.ビジネスでお金を貰うことを「悪いこと」だと思っている

何かビジネスをやってお金を貰うことにどこか罪悪感を感じてしまうような人もいます。
しかし、お金というのはそもそも「価値の対価」として支払われるものなので、しっかりとした価値のあるものに対してはお金を払う、もしくは貰うことは決して悪いことではありません。
水を売ってくれる企業があるからこそいつでも手軽に水が飲めますし、スマホを開発、販売してくれる企業があるからこそ、これほどまで便利にインターネットが利用できたり知り合いと手軽に連絡がとれたりするのです。
これらのサービスに対して「お金をとりやがって」「無償で提供しろ」などと感じる人はいないと思います。それはそのサービスに対してお金を払う価値を感じているからです。
「お金を払ってでもスマホを使いたい」
「お金を払ってでもお水を飲みたい」
むしろ、スマホを使わせてもらえている状況に感謝すべきことですし、いつでも浄水された水が飲めることにも感謝すべきことです。人は「価値のあること」に対してお金を払うことは決して悪いことだとは感じませんし、むしろ感謝すらしていることなのです。
「自分はこれだけ価値のあるものを提供しているのだからお金を貰うことは悪いことではない」としっかり認識する必要があります。
なので、「価値がないのに」お金を貰うようなことをしている人は罪悪感を感じるでしょうし、それはいわゆる「詐欺」にあたるようなことです。本当に価値のあるものを提供してその対価としてお金を貰うことと、価値が無いのにお金をもらう詐欺まがいのことをごちゃ混ぜにしないようにしましょう。
3.お金を稼いでいる人達を「悪者」のように扱う

「お金を稼いでいる人は何か怪しい事をしているに違いない」
「お金を稼いでいる人は詐欺をしているに違いない」
「お金持ち」というとすぐにこのような発想になってしまう人もいます。
これは「お金持ち=悪者」という偏見があることによってそのようなイメージをもってしまうのですが、このマインドブロックの根本にあるのは先ほど説明した「お金を貰うことは悪い事」という認識があることによります。
「お金を貰うことは悪い事」という認識が根底にあれば、当然お金を持っていれば持っている人ほど「何か悪い事をしているからだ」という認識になります。
しかし、お金というのは実はまったく逆の認識をするべきで「価値の対価としてお金を貰っている」のが普通であり、「お金を稼いでいる人ほど人々に何かしらの価値を提供している人」という認識をすべきなのです。
例えば、TOYOTAなどの自動車メーカーの社長さんはお金をたくさん持っています。それは人々に「自動車」という価値のあるものを提供してきた対価なのです。もちろん自動車を作っているのはTOYOTAだけではありませんが、今の僕たちの生活に自動車がなかったらどれだけ移動が大変になるでしょうか。
そんな自動車という便利な商品を提供してくれている企業の社長さんが果たして「悪者」でしょうか?
「お金持ち=たくさんの人々に価値のあるものを提供している人」という認識がごくごく自然な認識であり、「お金持ち=悪者」というのはただの偏見にすぎません。
4.お金は「楽して」稼いではいけないと思っている

「楽して稼ぐものだ」というとやや語弊がありますが、「お金は汗水たらして稼がなければいけない」とか「楽をして稼いではいけない」といった考え方も稼げない人のマインドブロックの一つです。
「過酷で大変な仕事だから稼げる」という認識がそもそも間違っていて、必ず認識すべきことは「価値の対価=お金」であるということです。
お金を稼ぐ上で、やっていることが「大変なのか楽なのか」はまったく関係なくて、その行動が「多くの人に価値があるのかないのか」という基準で判断すべきなのです。
例えばいくら汗水たらしても、それが多くの人に対してあまり価値のない行動だった場合、お金は稼げませんし、反対に汗水たらさなくても多くの人達に価値を提供できることであればお金を稼ぐことができます。
「大変だから稼げる、楽だから稼げない」というのはそもそも考え方がずれていて、「価値があるから稼げる、価値がないから稼げない」という認識をもつべきです。仕事が楽でも過酷でもそれが多くの人にとって価値があれば稼げますし、仕事が楽でも過酷でもそれが多くの人にとって価値がなければ稼げないのです。
例えば飲食店のオーナーはほとんど現場で仕事をしませんが、たくさん稼ぐことができます。対して、お店でアルバイトをする店員は週5勤務で働いているのにあまりたくさんは稼げません。この違いは「多くの人に提供している価値の違い」です。
オーナーは自分でお金を出資し、従業員の雇用という価値、そこにお店があることによって多くのお客さんが美味しい料理を食べれるという価値といった「多くの人に」価値を提供しているのに対し、アルバイトの店員は料理を作ったり、お店に来てくれたお客さんを接客したりといった「少数の人に」価値を提供しているといった違いがあるのです。

「大変だから稼げる、楽だから稼げない」ではなく、「多くの価値があるから稼げる、多くの価値がないから稼げない」という視点を持ちましょう。なので、多くの人に価値を提供できるのであれば楽をしたっていいのです。
5.大きな金額を稼ぐことを「夢物語」のように思っている

月収100万円以下の方に質問です。
「あなたはこれから月収100万円以上稼ぐことができるようになりますか?」
例えば、この質問をした時に多くの人は「恐らく稼げないだろう」と言います。金額を月収100万円にしたのは特に深い意味はなく、月収500万円でも1000万円でもいいです。
何にせよ、「自分が恐らく無理であろう」と思っている以上「100%実現はない」ということを認識するべきです。多くの人は「自分なんて平社員が妥当だ」「自分は月収100万円稼げる人間ではない」などと、自らその可能性を閉ざしてしまいます。まるで大きなお金を稼ぐことは別世界の話で「夢物語」のように思っているのです。
しかし、実はまったくそんなことはなくて、どんな人にもチャンスはありますし「自分にも可能だ」と思わなければ自分自身の基準値が上がることは永久にありません。
「自分にはあの目的地(月収100万円)なんていくことはできない」と足を止めている以上、100%目的地に着くことはないのです。
しかし「必ずあの目的地に到達することはできる」と思いながら歩き続ければ、時にはコースを外れたりすることがあってもいつか目的地に着くことができるのです。まずは大きな金額を稼ぐことを夢物語とせずに、「現実的に達成できる」と心の底から思うことが大切です。
まとめ
これらがお金を稼ぐことができない人達が持っているマインドブロックです。もしこういった考え方が自分の中にある場合は、なるべく早急に排除しちゃいましょう。これらのマインドブロックが外れるだけでも一気に世界が広がると思います。
また、どうしてもこれらのマインドブロックが外れないという人は「実際にたくさんお金を稼いでいる人達とたくさん会う」ということをすると一発で外れると思います。積極的にコンタクトをとって、社長さんや経営者の方々と会う機会を作ってみましょう。
そういった機会を意図的に作れば作るほど、どんどんマインドブロックがなくなっていきます。あとは、たくさんの人に価値を提供していくことを考えていけば自然とお金に対する感覚も変わってくると思います。
良い話、大変参考になりました。
もし、世の中に金が存在せず、自分の欲しい物は何でも本人の物として支給されれば、自分は何をして生きて行くのか?
当然、対価に見合った仕事なり、奉仕なり、物品なり、思想、宗教、哲学を含む教育といった様な活動になると思います。根本は自分も他者も幸福にする事ではないでしょうか。何故なら自分も他者から幸福にしてもらったからです。
目には目を、では無く友情には友情、といった所でしょうか。きれい事では無くそうでないと、やりきれない気がします。
素敵なコメントありがとうございます。
本当にその通りですね。本質的には自分も他者も幸せにすることを考えるのが大切なことだと思います。
今当たり前のようにお金を払えば様々な価値のあるものを簡単に手にできる状況に感謝すべきですよね。