2016年3月29日にロシア・ワールドカップ・アジア2次予選の最終戦で日本代表対シリア代表の試合が行われました。
結果は日本代表が5-0と大勝となりました。
ということで選手のインタビューなども交えつつ試合を振り返ってみたいと思います。
前半17分に相手のオウンゴールで先制
日本は前半から非常に早いプレッシャーでほとんどボールをポゼッションしていました。
特に前半の早い時間帯は左サイドの宇佐美選手が躍動していて、左サイドからチャンスを作る場面が非常に多かった印象です。
先制点も左サイドから香川選手があげたクロスボールをキーパーがパンチングしたボールが味方ディフェンダーにあたりオウンゴールとなりました。
前半は決定的なチャンスを作りながらもこの相手のオウンゴールのみで折り返します。
後半10分に相手のラフプレーで山口蛍選手が負傷交代
後半も日本代表はチャンスは作るものの、なかなか2点目を奪えずにいると、次第にシリアのカウンター攻撃でひやっとさせられる場面が増えてきました。
あまりいい流れではない中で後半10分、山口蛍選手が相手のアフター気味のチャージで顔を負傷し交代したことで更に流れが悪くなりました。
ちなみに病院に直行した山口蛍選手は、都内の病院で検査を受けた結果、鼻骨骨折および左眼窩底骨折と診断されたようです。
詳しい怪我の程度は不明ですがこの骨折によって最低でも4週間以上は離脱してしまうと思われます。
日本代表にとってはもちろん、所属クラブのハノーファー(ドイツ)にとっても痛手となるのは間違いありません。
ちなみに「眼窩底骨折」については下記のサイトの説明がわかりやすかったので、参考までに見てみて下さい。
あのスピードでアフター気味に体が伸びきった相手に対してボールを見ずに頭を振って競りに行けば当然こうなります。
あれを故意じゃないというのもちょっと無理がありますが、100歩ゆずって故意じゃなかったとしても一発退場もののかなりのラフプレーといっていいと思います。
ただ、確かに審判的には完全に故意ではないような捉え方もできたので、イエローカードにとどめたのだと思います。
こういうプレーはホント嫌ですね~
嫌な流れの中で後半21分に香川選手が追加点
山口蛍選手が負傷退場してから、やや相手に押し込まれるような場面も目立つようになりました。
日本代表全体としてもやや不穏な空気が漂っていた中、一気に流れを変えたのは香川選手の追加点でした。
悪い流れの中で追加点を決めれたのは非常に大きかったと思います。
香川選手は試合後のインタビューで以下のように話しています。
「2点目が鍵になると思っていたなかでなかなか点が取れず、少し嫌な時間帯もあったが、それを耐えしのいでたくさんの得点を奪えてよかった。しかし、崩しながら決められないシーンもたくさんあったので、そこは一人一人が意識して今後やっていく必要がある。ワールドカップまで2年しかないので、どれだけ選手一人一人が危機感持ちながらレベルを上げられるかだと思う」
香川選手はもちろん、チーム全体で2点目が鍵になるという認識は強かったと思います。
2点目を皮切りに、日本代表が得点ラッシュ
その後は、後半42分に本田選手、 後半45分に香川選手、 後半47分に原口選手と、立て続けに日本代表がゴールを奪います。
3点目を決めた本田選手は試合後インタビューで以下のように話しています。
「結果だけ見れば申し分ない数字だが、内容は厳しく突き詰めていかないといけない。何度もピンチを迎えたことをチームの課題として捉えなければならない。ハリルホジッチ監督が求める、リスクを負って攻撃に行くという形をとったことで、相手のカウンターに対応できるだけの守備の人数が足りなかったことは考えなければならない。監督の体制になって1年がたつが、このチームとしての成熟度はまだまだだと思う」
確かに本田選手が話すように、5点とれたことは結果的には素晴らしいことではありましたが、やはり相手のカウンターで1点もののピンチを作る場面も何度かありました。
これについてはDFの吉田選手も以下のように話しています。
「後半に関してはほとんど評価するところは少ないですね。無失点で抑えたところだけだと思う。ラインコントロールも、リスクマネジメント、カウンターの守備に対しても、あまりに雑な部分が多く、僕も含めてイージーなミスが多かった。(今後は)対戦相手のレベルは全く違ってくる。もし今日見たいなチャンスを相手に与えたら大きな問題になると思います」
カウンターの対応については修正していかなければならないということはチーム全員が感じていたのでしょう。
2次予選全8試合で無失点だったことに満足せずに、しっかりと次を見据えている姿勢は頼もしいですね。
ちなみにこの試合で岡崎選手は代表通算100試合出場達成
この試合で岡崎選手は代表通算100試合出場を達成しています。
ハリルホジッチ監督はこの試合のキャプテンを長谷部選手ではなく岡崎選手にたくすという粋なはからいもしました。
試合後のセレモニーで皆に水をかけられる岡崎選手。
皆が自分のことのように祝福している姿がとても印象的です。
岡崎選手愛されてますね~
いい雰囲気がこっちまで伝わってきます。
みなさん応援ありがとうございました!
岡ちゃん100試合達成!
素晴らしいね!
僕も後12試合。
まだまだ頑張ります! pic.twitter.com/xKGpzn9iNX— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2016年3月29日
長友選手もあと12試合なんですね!
これでアジア最終予選に進む12チームが決定
これでアジア最終予選に進む12チームが決定しました。
まずそれぞれのグループを首位で通過したのが以下のチームです。
グループAサウジアラビア
グループBオーストラリア
グループCカタール
グループDイラン
グループE日本
グループFタイ
グループG韓国
グループHウズベキスタン
この8チームに加えて、各グループで2位に入った上位4チームが以下のチームです。
イラク、シリア、UAE、中国
アジア最終予選は今年の9月から行われ、この12チームが抽選で6チームずつ2つのグループに分かれてホームアンドアウェー方式で戦っていきます。
ここで2位以内に入ればワールドカップ出場が決定となります。
どのチームもアジアの中では強豪国ばかりなので、本当にここからが勝負ですね。
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