リッチ・シェフレン著の「インターネットビジネスマニフェスト完全版」を読んでみました。
「インターネットビジネスマニフェスト」というだけあって、インターネットビジネスに関するあらゆることが書かれているのですが、特に「インターネットビジネスに対しての戦略的な部分」に関して非常に参考になることが書かれています。
- どんなビジネスを選択すればいいのか?
- どんな考え方でインターネットビジネスと向き合うべきなのか?
- どのように自分の強みを活かしていくべきか?
- どのように自分の時間給をあげていくのか?
といったようなことが丁寧に解説されています。
また、マーケティング的な部分についてもかなり詳しく解説してくれているので、インターネットで何かしらのビジネスをやっている方、もしくはやりたいと思っている方は読む価値ありです。
ということで少しだけ本の中身を紹介していきたいと思います。
著者のリッチ・シェフレンについて
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リッチ・シェフレン
ストラテジック・プロフィッツ代表。ビジネス戦略の構築を得意とする米国の起業家。
彼の世界トップレベルのマーケティング戦略は、自らのビジネスはもちろん、数多くのクライアントのビジネスを成長させてきた。
元々、リッチ・シェフレンは、世界5大会計事務所の一つであるアーサー・アンダーセンで戦略企画担当としてキャリアを開始したが、1994年、病気の家族が経営していた潰れかけの服飾店を救うためにアーサー・アンダーセンを退社する。
初めて関わるファッション関連のビジネスだったにも関わらず、売り上げを3年で、約1億5000万円から6億5000万円に急増させる。ちなみにこのファッションビジネスでは、彼の元スタッフがその後プラダの副社長やディーゼルの社長にまでなっている。
その後、催眠療法センターのビジネスを立ち上げ、4年で約7億円のフランチャイズに成長させたあと、インターネット・マーケティングの世界でも頭角を表し、7つの無料レポートを起点にネットだけで35億円以上を売り上げる実績を残す。
ダン・ケネディやジェイ・エイブラハムといったマーケティング界の世界的権威や、グーグルやマイクロソフト、ヤフーなどの大企業からもアドバイスを求められており、他のマーケッターとは一線を画す存在である。
戦略的起業家は成功し、チャンス追求型は失敗する

本書の中で言う「チャンス追求型」とは儲け話などばかりに焦点を当て、その時の流行りのものや、すぐに稼げそうなものばかりを追い求める人のことを指します。
このようなチャンス追求型の人ってインターネットビジネス初心者に多いような印象があります。
- 「twitterで稼げる方法があるからtwitterをやろう!」
- 「転売が稼ぎやすいらしいから転売をやろう!」
- 「YouTubeが稼げるからYouTubeをやろう!」
みたいな人って結構多いですよね。
「あれ?この前twitterが熱いって言ってたのに今は転売やってるんだ」みたいな…
もちろん、ある程度の実績があるような人が戦略的に流行りのものをマーケティング戦略としてとりいれるのは全然ありだと思います。しかし、問題なのはそこまで結果も出していないようなビジネス初心者があれこれと稼げそうなものを次から次へと追い求め過ぎて転々とすることです。
チャンス追求型は明確なビジョンがないので、いつまでたっても大きな結果がだせず、また新しい別のチャンスを追い求め続けるという負の連鎖になってしまうのです。
これに対して「戦略的起業家」は常に自分がやるべきことやビジネスの最終形がビジョンとして明確に見えている人のことを指します。戦略的起業家はビジネスの最終形から逆算して今自分がやるべきことを明確にする力があります。
その為、目の前の一過性の儲け話などには一切揺さぶられずに、自分が目指すビジネスのビジョンに必要なものをしっかりと選択して行動していくことができるのです。リッチ・シェフレンはビジネスで成功する為には戦略的起業家でないといけないと説明しています。
あなたは間違った方法を教えられてきた

先ほどチャンス追求型は失敗し、戦略的起業家は成功するとお話しました。しかし、現状のインターネットビジネス界では「チャンス追求型」になってしまうようなビジネス初心者を量産するようなやり方が蔓延しています。
- 「流行りのSNSを使えばインターネット素人でも毎月10万円が稼げます」
- 「パソコン初心者でもたったの3クリックで稼げます」
- 「誰でもできる簡単な動画をアップするだけで稼げます」
- 「コピペだけで毎月不労所得が得られます」
みたいな情報って非常に多いですよね。
このような情報を信じて、そのやり方を教えられてきたような人はズバリ「間違った方法を教えられてきた」わけです。こういった情報に踊らされ続けた人こそ、本書を読んで正しいビジネスへのアプローチ方法を参考にするべきだと思います。
インターネットビジネスで成果がでない本当の理由

今までインターネットで様々なビジネスをやってきたけど、あまり思ったような成果がでていないという人も多いと思います。そういった人は本書を読むことで「なぜ成果がでなかったのか?」という部分が見えるようになるかもしれません。
本書の中には問題点を見つける為のヒントが至る所に書かれています。
- ビジネスへのアプローチ方法がいけなかった
- チャンス追求型になってしまっていた
- 作業量が多すぎて手が回らなくなってしまった
- 自分がやるべきことが明確になっていなかった
- 自分の強みを理解できていなかった
- マーケティング方法に問題があった
などなど、多くの人がビジネスで成果がでない原因となる重要なポイントについて深く解説してくれます。「成果がでなかった原因」を知れるだけでも非常に価値は高いです。
購入者のレビュー
ビジネスのベース
今回の本は、ビジネスのまさに基本の基本。
ですが、ついつい忘れがちで、操作的な情報に惑わされがちな、起業したての人や、今苦しんでいる人が、いつも心に留めておくべきベースの内容だと思います。
この本の内容を理解することで、他の不必要な情報に振り回されることなく、しっかりと成功の道を歩けると思います。
インターネット起業家なら必読の一冊です
これまで様々なビジネス書を読んできましたが、その中でも群を抜いてオススメの一冊です。
私の感想ですが、これまで様々なビジネス書を読んできたからこそ、腑に落ちたり、納得ができる部分が多いのでは?とも思います。
逆に言うと、全く知識のない方が読んだら、「なんとなくの概要」を掴むだけの本になってしまう可能性もあるかな・・・と。
ですから、この一冊読めばすぐに成功できる!というものではありませんが、間違いなく、成功に近づくために読んでおくべき一冊です。
この一冊を読んで、日本の”インターネットを活用したビジネス”の現状に納得できますし、これから進んでいく方向も、本書で説明している方向とだいたい同じだと思います。
日本の大御所たちが、なぜ、プロダクトローンチばかりやっているのか?とか、なぜ、フロントエンド→バックエンド→バックエンド形式の販売をしているのか?など、とても納得できました。
インターネットを活用しての起業家なら、まず、読んで損はない一冊だと思います。
そういうことだったんだ
今までいろいろな教材や本で学んできたことが、この本の中で一つになり「あー、そういうことだったんだ。」と思ったことがたくさんありました。
まだ、1回通して読んだだけなので、うまく呑み込めていないところがあるのですが、何回か繰り返し読めば、さらに理解できる気がしています。
また、折に触れ読み直すことで、さらに自分のものにできるような気がしています。
とにかく、今までいかに「チャンス追求型」だったのかということは良く分かりました。
まとめ
戦略的な思考を身につけて、インターネットビジネスで結果を出す為には間違いなく読んでおいて損はないです。特に、現状あまり思ったような成果がでていないという人は一度読んでみることをお勧めします。
きっと色々なチャンスや、自分自身の問題点などに気がつけると思います。
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