情報には「鮮度」というものがあります。
鮮度とは「新鮮さの度合い」という意味で、情報は基本的には時間が経てば経つほどその鮮度が落ちていくのです。
情報の鮮度が落ちると、せっかく気合を入れて書いたブログ記事もやがて価値の無い記事になっていってしまうのです。
ブログ記事を書く際には「情報の鮮度」というものを意識することで、長い期間読み続けてもらえる「資産」となる記事を書くことができます。
鮮度が落ちやすい情報、逆に鮮度が落ちにくい情報とは一体どんなものなのでしょうか?
「鮮度が落ちやすい情報」と「鮮度が落ちにくい情報」

まずは一体どんな情報は鮮度が落ちやすく、どんな情報は鮮度が落ちにくいのかを理解しておきましょう。
鮮度が落ちやすい情報
鮮度が落ちやすい情報とは、「今すぐ知ることができるから価値のある情報」です。
例えば「新作のガジェット情報」「今日の株価」「最新のニュース」などがこれにあたります。
要するに今知ることには価値があるけど、時間が経ってしまったらその情報に価値はないというものです。
新作のガジェットの情報も、更に次の新作がでてしまえばもはや必要のない情報ですし、今日の株価も翌日になってしまえば必要のない情報ですし、最新のニュースなども時間が経ってしまえば価値のない情報となってしまうのです。
つまり、このようなテーマのブログ記事を書いていくと、必然的に情報の鮮度が落ちやすいブログ記事になってしまうということです。
例えば僕のブログで言うと、以前書いていた「今日の為替相場」みたいな記事が鮮度がすぐに落ちてしまう記事です。
このような記事は時間が経つとほぼ価値の無い記事となってしまうので、量産していってもなかなかアクセス数が蓄積されていくことはありません。
ただ、当然リアルタイムでこの情報を見る人にとっては価値のある記事なので常にブログをチェックしてくれるファンがつきやすかったりもします。
鮮度が落ちやすい半面、リアルタイムでの爆発力は高いのが特徴です。
鮮度が落ちにくい情報
では、反対に鮮度が落ちにくい情報とはどういった情報なのでしょうか。
簡単に言うと「普遍性の高い情報」です。
例えば「人間の心理」「歴史」「ストーリー」などがそうです。
もちろん多少の変化はあれど、人間の深層心理の部分10年前も20年前も今とそれほど大差はありません。
その証拠に未だに売れ続けている「7つの習慣」という書籍がありますが、この書籍は人間の成功哲学について書かれているもので、初版が発売されたのは1989年です。
つまり、20年以上も前の書籍が未だにバリバリの現役で価値のある情報として売れ続けていることになります。
このような人間の心理や成功哲学などはかなり情報の鮮度が落ちにくいと言えます。
また、歴史も情報の鮮度が非常に落ちにくいです。
例えば、「過去に江戸時代という時代があった」という事実は今から10年経とうが20年経とうが変わることはありません。
江戸時代に関する情報は研究によって多少の情報のアップグレードはあったとしても、基本的な事実は変わることはないのです。
また「ストーリー」も普遍性の高い情報と言えます。
例えば「ドラゴンボール」というマンガは1984年に週刊少年ジャンプにて連載がスタートしています。
しかし、30年以上も経った今でもマンガを読み返せば十分面白いものであり、価値のある情報となっています。
多少の時代の変化も当然ありますが、このようなマンガとか映画などのストーリー性のあるものは、時間が経っても名作のままであるということです。
情報の鮮度を意識したブログの書き方

情報の鮮度についてなんとなく理解したら、それらをどのように自分のブログに活かしていくのかを考えていきましょう。
まず大前提として理解しておくべきことは「情報の鮮度が落ちやすいからブログ記事としてはダメ」ということは決してないということです。
情報の鮮度が落ちやすくても、リアルタイムで見た人にとっては大きな価値があればもちろんブログ記事にする価値はあります。
ただし、情報の鮮度が落ちていずれは価値の無い記事になるということを理解した上で記事にしていく必要はあります。
ブログの方針によって好きな方を選ぼう
最新の情報をバンバン更新していくようなブログであれば、鮮度が落ちやすくても最新の情報をブログ記事にしていきましょう。
最新の情報というのは鮮度が落ちやすい半面、爆発力はあるので短期的なアクセスは稼ぎやすくなります。
なので、最新の情報をバンバン更新するということが継続できるようであれば、爆発力のある最新の情報を提供し続けたほうがアクセスは増えるのです。
引き合いに出すのもどうかと思いますが、例えばヤフーニュースは1日に100件前後の記事が更新されます。
これだけバンバン最新の情報が更新できると当然アクセスは爆発的に増えるのです。
まぁここまでいかなくても最新のニュースをブログで扱っていきたいのであれば、日に1件の更新スピードではまったく足りません。
最新の情報を提供するのであれば更新スピードと記事数はとても重要になってきます。
反対に、最新の情報をバンバン更新できないのであれば、ある程度情報の鮮度が落ちにくい情報をブログ記事にしていく必要があります。
個人でヤフーニュースのように最新の情報をバンバンアップするのは難しいので、恐らく個人ブログの場合はほとんどがこちらになるのではないかと思います。
なるべく情報の鮮度が落ちにくいオリジナルコンテンツを量産していくことで毎日少しずつアクセス数が積み重なっていくのです。
例えば、1日5人が見てくれて今後3年間は鮮度が落ちないであろう記事が書ければ、1ヶ月で150PV、1年で1,825PV、3年間で5,475PVをもたらしてくれることになります。
こんな記事が100記事でもあれば3年間にわたり、毎月15,000PVを安定的にもたらしてくれることになるのです。
鮮度は落ちやすいが、爆発力のある記事を書きたい場合
鮮度は落ちやすくても、爆発力のある記事を書きたい場合は、常に最新の情報や話題の情報を集めるスキルが必要になります。
twitterやブログの更新情報などからあらゆる情報源をマークしておいて、常にチェックするようにしていきましょう。
最新の情報の中から自分のブログの読者に伝えたいと思うことをピックアップし、スピーディーに記事にしていくのです。
個人でこのようなやり方で成功しているブログとして「gori.me」というブログがあります。
このブログは本当に凄くて、主にガジェット関連の最新情報を中心に毎日平均5記事以上を一人で更新し続けています。
これぐらいの更新頻度、最新の情報を集めるスキル、そして自分なりの観点が合わされば、当然アクセスも集まりますよね。
ちなみに、goriさんのgori.meはわずか1年で100万PVを越えるほどのパワーブログとなっています。
鮮度が落ちにくく、長い期間読んでもらえる記事を書きたい場合
なるべく鮮度の落ちにくい記事を書きたい場合は、普遍性の高いテーマをブログ記事にしていく必要があります。
先ほど紹介した「人間の心理」「歴史」「ストーリー」などもそうですし、それ以外にもたくさん普遍性の高いものはあります。
人間の心理に関しては僕もブログでよく扱うテーマなのですが、例えば最近書いた記事では「アイデアの作り方!アイデアを生み出す為に必要な2つの要素とは?」という記事は、人間がアイデアを生み出す為に必要なことをテーマにしていて、これは10年前も20年前も、そしてこれからも大きく変わるものではありません。
つまり情報の鮮度が落ちにくくいつまでも読まれる可能性がある記事ということになります。
なるべく情報の鮮度が落ちないテーマを見つけるには、その記事が1年後も読めるかどうかを自分の中で一旦考えてみるといいでしょう。
これは工夫次第で意外とどうにでもなったりします。
例えば「facebookに○○という新しい機能が追加された」という記事は、情報の鮮度が比較的すぐに落ちてしまいます。
しかし「facebookの○○という機能の使い方」という記事にすれば、facebookでその機能がある限り情報の鮮度は比較的落ちにくくなるのです。
機能の使い方の説明は、一過性のものではなくその機能がある限りは常にアクセスが集まり続けるのです。
他にも単純に読み物として面白いものも情報の鮮度はあまり落ちません。
例えば「ARuFaの日記」というブログは本当に読んでいるだけで面白く、いつ読んでも面白いので情報の鮮度はほとんど落ちません。
どの過去記事を読んでも新鮮に面白く読めるのです。
これはマンガや映画などと同様に、ある意味でストーリーの要素があるからです。
このように、どうせ記事を書くのであれば少しでも鮮度を落ちにくくする為の工夫をしていくことが大切です。
なるべく情報の鮮度が落ちにくい記事を書きたいのであれば「この記事は1年後も読めるかどうか?」を自問自答してみるといいでしょう。
まとめ
まずは情報には鮮度があるという概念をしっかり認識した上で、それぞれのメリットデメリットをしっかり理解してブログの記事テーマを決めていくといいと思います。
どのようなブログにしていきたいのか、どれくらいの更新頻度を保てるのかを明確にしていくことが大切です。
また、もちろんどちらか一方だけに特化する必要もなく、バランス良く両方の要素を取り入れて記事を量産していくのも大いにありです。
というか、僕のブログは両方の要素を入れています。
おおよそ、鮮度が落ちやすい情報2~3の、鮮度が落ちにくい情報7~8くらいの割合を意識しています。
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