ブログを運営していく上で多くの人が悩む問題があります。
それがブログを「実名で運営するか、それとも匿名で運営していくか」という問題です。
これに関しては「どちらかが正解だ!」ということは決してないので、ブログ運営者がそれぞれメリットデメリットを把握した上でどちらを選んでいくのかといった問題になります。
将来を見越したうえで果たしてブログは実名でやるべきか、それとも匿名でやるべきなのかをメリットデメリットを比較しながら考察していきましょう。
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ブログを匿名で運営する場合

後述しますが、ブログは圧倒的大多数の人が「匿名」での運用をしています。9割以上のブログは匿名とも言われています。
ブログを匿名で運営することに果たしてどのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。
ブログを匿名で運営するメリット
1.安全性が高まる
ブログには時には自分自身の意見を書くこともあるかと思います。
しかし、世の中にはその意見に対して反対派の人もいたりするのが普通です。仮にブログが炎上などをした場合に、匿名であれば反対派の意見の人から身を守ることができます。
匿名であれば、ネット上での被害はあれど、リアルでの実害はあまり受けません。匿名のブログの場合は最悪そのブログを消して、また違う名前でブログを始めればまた炎上などもないまっさらな状態でブログを始めることができるのです。
2.発言の自由度が高い
匿名であれば上記で説明したように安全性がある程度高いので、自由に思った事を書きやすくなります。
実名を出していると書けないようなエッジの立ったことも書けるのが匿名のメリットとも言えます。ただし、ネット上と言えど完全に匿名というのはなく、「表面上匿名」なだけであり、通信元のIPアドレスなどから個人を特定することは可能です。
なので、名誉棄損や法律に反することをすればすぐに特定されてしまうので、ネットの匿名性を勘違いしないようにしましょう。匿名だから何を書いてもいいというわけではありません。
あくまで実名に比べると発言に対する責任の所在が表面上追いにくくなるというだけです。
3.キャラクターを演じることができる
匿名にすることで、ネット上のキャラクターを演じることができます。実際の自分とはかけ離れたキャラクターでもネット上であればそのキャラクターでのブランディングが可能です。
極端な例では、例え男性でも女性の名前をハンドルネームにして、女性のオリジナルキャラクター等をプロフィール画像にすればネット上では「その女性キャラクター」として活動することが可能です。
他にもブログで何かの講座をやる場合は「先生」のようなプロフィール画像にしたりと、ブログのブランディングに合わせたキャラクター設定が可能です。
ブログを匿名で運営するデメリット
1.良くも悪くも全てが「ハンドルネームに対して」の評価価値となる
ブログ上でどんなに良い事を書いて、たくさんのファンができたとしてもその評価は「ハンドルネームに対して」の評価となります。つまり、その評価を引き継ぎたいのであれば今後、常にそのハンドルネームで活動していかなければいけないということです。
例えば、書籍の出版をする際や、イベントを開催する際などの「ブログ外で活動する時」に、急に実名で本を出版したり、イベントを開いても、誰なのかわからなくなります。ということは「本は実名で出したい」なんていうことが難しくなるのです。
ブログ以外の場で活動する時も、常にそのハンドルネームを使わなければ読者には誰なのかわからなくなってしまうのはデメリットとも言えます。
2.読者から見て信頼感が薄くなる
実名に比べると、匿名ブログの方が信頼感は低くなります。やはり誰が書いているかわからないものはそれだけ信頼感も低くなってしまうのです。
反対に、ある程度信頼できるのは実名で顔も出しているようなブログです。やはり相手の顔が見えるというのは信頼感を構築する上ではとても大切なことです。
よく野菜を販売する際に「生産者の顔」を載せたり、健康サプリを販売する際に「開発者の顔」を載せたりしているのは、信頼感を構築する為です。どこで誰が作ったのかもわからない野菜を買うよりも、生産された場所や生産者の顔がわかる野菜の方が安心感があり、買う気になりますよね。
これはネット上の全てのビジネスに当てはまります。匿名では「信頼構築」という面においては実名以上に難しくなることを覚えておきましょう。
3.印象に残りづらい
これは匿名か実名かではなく、「顔出ししているか、していないか」によって変わってくることなのですが、読者の「印象に残りやすさ」が変わってきます。
人間と言うのは人の名前よりも顔の方がパッと見て印象に残りやすいので、ブログで顔がでていると何となくその人の顔が印象に残りやすくなります。よくある「顔はわかるけど名前がでない」なんていうのはこの為です。
ちょっと想像してみて欲しいのですが、あなたが良く見るブログの中でも顔出ししている人のブログの方が、顔出ししていない人のブログよりも強く印象に残っていませんか?
星の数ほど存在するブログの中で、「まず覚えてもらう」という意味では「実名で顔出ししているブログ」よりもやや不利になります。
ブログを実名で運営する場合

ブログの世界では少数派とも言える実名でのブログ運営ですが、どんなメリットデメリットがあるのでしょうか。
ブログを実名で運営するメリット
1.自分の名前がそのまま資産価値となる
自分の名前で活動をして、そのブログの人気がではじめると、名前自体の資産価値が高くなります。あらゆる「良い評価」が全て自分の名前に蓄積されていくことになるのです。
ブログ上で何か悪いことをしない限り、名前に対する資産価値は上がり続けます。ある程度の人気ブロガーともなれば、その人の名前をだせばブログ外の様々な活動においても成功を収めることができます。
名前さえあれば、ブログ外のメディア(twitterやfacebookなど)でも上手くいきやすいですし、リアルビジネスでも上手くいきやすくなるのです。
2.発見されやすい
実名でブログをやることで、ふとした拍子に自分の名前を知ってくれた人や、交流会で知り合った人などからブログを発見されやすくなります。
自分の名前さえわかればブログの所在地がわかるのは、発見されやすいという意味ではメリットの一つとなります。意外と名前で検索してくる人も多いので地味に重要です。
3.印象に残りやすく、信頼されやすい
実名+顔出しをすると非常に印象に残りやすくなります。更に実名で顔出しをしていることから「信頼感」も得られます。
やはりインターネット上に顔を出すのは恐いという人もまだまだ多いので、逆に顔を出している少数派の人は覚えられやすくなるのです。顔出ししているブログとしていないブログでは、当然顔出ししているブログの方が印象に残ります。
当然リスクもありますが、本気でインターネット上で活動していくのであれば顔を出してしまうのも覚えてもらう為には非常に有効な手段の一つでもあります。
ブログを実名で運営するデメリット
1.何か起きた際に実際の生活にも影響を及ぼす
実名で活動をしていくと、何か悪いことが起きた際に実際の生活にも影響を及ぼします。
インターネット上で悪い噂が流れると、近所でも悪い噂が流れてしまったり、実際の友人達からも避けられたりするなど、リアルの生活にも影響を及ぼす可能性がでてくるのです。
その為実名で活動する場合は、インターネット上と実社会の区別をつけずに、ネット上でも秩序のある行動が必要になります。
2.発言の自由度が低い
匿名だからこそ比較的自由にあれこれ書けたものも、実名にするとあまり好き勝手書くことはできません。それは、それ相応のリスクが大きくなるからであり、上記で書いたように実社会にまで影響を及ぼすからです。
「実社会では言えないことをネット上では書きたい」という場合は実名での運営はお勧めできません。
3.「自分」というキャラクターでしか活動できない
例えば「男性だけどブログでは女性ものの化粧品の紹介をしたい」といった場合にやはり男性だとややイメージにそぐわないこともあります。こういった場合は実名よりも、匿名で女性向けのキャラクターを演じて商品の紹介をした方が良い場合もあります。
明らかに自分のイメージとかけ離れたコンテンツを提供したい場合は実名であることがデメリットとなります。
実際、他のブロガー達はどうしてる?

実名、匿名のメリットデメリットが何となくわかったら、実際にブログを運営している人達はどうしているのかを検証してみたいと思います。

出典:総務省
こちらのグラフは総務省が実施したブログ運営を匿名で行っているか実名で行っているかを調査したアンケート結果です。
ほとんどのブロガーが匿名なのがわかります。やはりネット上でのメディアで自分の名前を出すことに抵抗のある人は比較的多いのかもしれません。
人気ブロガー達はどうしてる?
また、ブロガーとして第一線で活動している人達の中にも当然実名の人もいれば匿名の人もいます。
実名の人気ブログ
- 「まだ東京で消耗してるの?」のイケダハヤトさん
- 「No Second Life」の立花岳志さん
- 「More Access! More Fun!」の永江一石さん
- 「ごりゅご.com」の五藤隆介さん
匿名の人気ブログ
- 「Chikirinの日記」のちきりんさん
- 「和洋風KAI」のするぷさん
「アクセス数」という観点から考えると、実名だからアクセスが多いとか、匿名だからアクセスが少ないといったことはほとんど関係ないようです。
これは当然と言えば当然で、例えば芸能人が「芸名」を使ったからって人気がなくなるなんていうことはないですよね。これと同じで、アクセス数に関係してくるのは実名か匿名かではなく「コンテンツの質」ということになります。
実名、匿名を使っている人はどんな人?
割合としては実名で活動している人はフリーランスや、ビジネスとしてブログをやっている場合が多いです。自分の名前をフルに使って書籍を出したり、イベントを開催したりしている人達ですね。
ただ、上記で紹介したような人気ブロガーの方達は匿名であっても、イベントを開催したり、書籍を出版したりもされてます。ここまで人気ブログとして突き抜けてしまえばもはや実名だろうが匿名だろうが関係はないですね。
ただ、その他の匿名ブロガーはそれほど表立った活動をしていない人が多いのも事実です。名前を出してガンガン活動していきたいのか、匿名でひっそりと活動していきたいのか、この辺りはもはや好みの問題と言えそうです。
まとめ
実名だろうが匿名だろうが、アクセス数は増やせますし、どちらもブログ以外の活動をすることも可能です。
ただし、ハンドルネームでブログを運用していて、ブログ以外でも活動していきたいとなった時には、そのハンドルネームを使い続ける覚悟が必要です。
それぞれのメリットデメリットを天秤にかけることと、自分がブログをどのように使っていきたいのかで選んでいくといいと思います。
- ブログからリアルビジネスに発展させたい
- ブログではリアル社会ではできないネット上だけの活動をしていきたい
- 自分の名前を売り出したい
- 自由にひっそりとやりたい
あらゆる選択肢があるので、自分が目指す方向を明確にして決定していきましょう。
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