節分に関する雑学やうんちくまとめ!日にち、由来、豆まきをする理由、恵方巻きを食べる理由など

※記事内に広告を含む場合があります

2月に入って最初の大きな行事といえば「節分」ですよね。豆をまいたり、恵方巻を食べたり、近年益々盛り上がってきている行事の一つです。

そんな節分ですが、豆をまいたり、恵方巻を食べたりするのは何となく知ってるけど、

「なんで2月の頭が節分なの?」
「そもそも由来は?」
「なんで豆をまくの?」
「なんで恵方巻きを食べるの?」

なんていうことは結構知られていないですよね。

そこで、今回はこういった節分に関するあらゆる雑学やウンチクをご紹介していきたいと思います。

節分の意味、由来

節分の由来

節分というのはこの言葉どおり、「季節を分ける」という意味があります。

日本には春、夏、秋、冬と四季がありますが、これらの季節を分ける日、すなわち季節が移り変わる「節日」を節分というのです。

暦の上でそれぞれの季節が始まる日のことを「立春」「立夏」「立秋」「立冬」などと言いますが、その前日が「節分の日」となります。

なので、本来は節分というのは2月だけの行事なのではなく、夏、秋、冬にも節分は存在することになります。

しかし現在では節分と言えば主に2月の行事を指すようになりました。

その理由は、立春が1年の始まりとして特に多くの日本人に大事なものとして扱われていたことから、次第に立春のみを指すようになっていったそうです。

節分の日にちはいつ?毎年同じ日なの?

節分の日は先ほど説明した通り「立春の前日」になります。

つまり、立春が2月4日であれば、その前日の2月3日が節分の日ということになります。

ここ何十年かはずっと2月3日が節分の日になっていたので「毎年2月3日が節分の日」・・・と言いたい所なのですが、実は節分の日はその年によって前後に変わります。

これは立春の日自体ががその年によって日にちがずれることが原因です。

ただ、ずれると言っても前後1日ずつなので、節分の日は2月2日~2月4日のどれかになるということです。

なぜ年によって節分の日が変わるのか

節分の日付は数十年のスケールで徐々に前倒しになってくるが、4で割り切れても閏年とならない1900年、2100年、2200年……の翌年に1日遅れて帳消しとなる。

節分は立春の前日であり、立春は太陽黄経が315度となる日である。このように、間接的に天体の運行に基づいているので、日付は年によって異なり、また未来の日付は軌道計算に基づく予測しかできない。

引用元:wikipedia

ちょっとこの説明でもよくわからないと思いますが、ものすごく簡単に言うと「その年の天体の動きによって立春の日にちが変わる」っていうことです。

太陽暦と地球の自転速度とのずれを修正するために4年に1度設けられる「うるう年」があるのも同じような感じです。

365日は4で割り切れないのでどうしてもこのようなズレが生じてくるのです。

節分の日に豆をまく理由

節分の日に豆をまく理由

邪気を追い払うために、節分には古くから豆撒きの行事が執り行われている。宇多天皇の時代に、鞍馬山の鬼が出て来て都を荒らすのを、祈祷をし鬼の穴を封じて、三石三升の炒り豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶし、災厄を逃れたという故事伝説が始まりと言われる。

引用元:wikipedia

つまり、豆をまくことで「邪気を追い払うことができる」ということが豆をまき始めた理由です。

また、鬼の目を打ちつぶして災厄を逃れたことから「魔目=まめ」になったり、鬼を滅するということから「魔滅=まめ」となった背景もあるそうです。

豆を投げることで邪気(鬼)を追い払い、1年の無病息災を願うという意味があったわけです。

正しい豆のまき方

豆をまく場合、必ず使う豆は「炒った豆」でなくてはなりません。

炒った豆というのは、豆を火にかけて水気が少なくなるまで熱した豆のことです。

こんな感じの水気がなくカリカリとした豆です。

なぜ炒った豆でないといけないのかと言うと、生の豆を使うと投げた後に拾い忘れた豆から芽が出てしまうことがあるからです。

投げた豆から芽がでることは「鬼を退治できていない」とか、「縁起が悪い」とされているので、このようなことがないように必ず炒った豆を使う必要があります。

豆は年齢の数だけ食べるという風習がありますが、豆を食べることで「鬼を退治した」ということにもなるので、豆が残ってそこから芽がでてくることはあまりいい事とされていないのです。

また、「炒る」というのは「射る」にも通じ、鬼を射るという意味も込められています。

掛け声について

豆を投げる時は「鬼は外、福は内」という掛け声が最も有名で基本形です。

しかし、地域や神社によっては「鬼は内」とする所もあるようなので、ここは自分の信仰に従えばいいと思います。

おすすめの節分用の豆

こちらは佐賀県産の大豆を使用した黒田屋が販売する豆です。

こちらは北海道産の大豆を利用したオーストリッチファクトリーが販売する豆です。

節分の日に鰯(いわし)を飾る理由

節分の日には柊(ひいらぎ)の小枝に焼いたいわしの頭を挿したものを家の門口に飾る習慣があります。

こんな感じのやつです。

柊鰯

これを柊鰯(ひいらぎいわし)と言うのですが、これを門口に飾る理由も、主に鬼を寄せ付けないようにするためと言われています。

柊の葉の棘が鬼の目を刺すので門口から鬼が入れず、また塩鰯を焼く臭気と煙で鬼が近寄らないと言う。

引用元:wikipedia

昔から匂いのきついものは厄除けとして使う風習があり、この柊鰯もそのひとつとして使われています。

最近では節分の日に柊鰯を飾る家は少なくなってきましたが、今ではこんなかわいいお手軽な柊鰯も売っているみたいです。

これならサクッと飾れそうです。

節分の日に恵方巻きを食べる理由

節分の日に恵方巻きを食べる理由

近年では節分の日に太巻きをその年の恵方に向かって願い事を思い浮かべながら食べるということも習慣となっています。

なぜこのような習慣が始まったのかというと諸説あるそうです。

  • 大阪の商人たちの商売繁盛と厄払いの意味合いで、立春の前日の節分に「幸運巻寿司」の習慣が始まった
  • 大阪の花街で、節分の時期に漬けあがる新香巻を使った海苔巻きを恵方に向かって食べる風習があった
  • 大阪鮓商組合や海苔協会が海苔などの販売促進の目的で「節分の丸かぶり寿司」に関するチラシを配布し宣伝を行った
  • 土用の丑の日に鰻を食べる習慣に対抗する販売促進手段として、1949年(昭和24年)に大阪鮓商組合が戦前に行われていた「節分の丸かぶり寿司」風習の復活を画策した

引用元:wikipedia

明確な由来は定かではありませんが、「大阪の商人達がきっかけで始まった」というのはなんとなく共通しているので、恐らく大阪の商人達が商売繁盛の為に始めた習慣である可能性が高いですね。

正しい恵方巻きの食べ方

正しい恵方巻きの食べ方は、その年の恵方に向かって無言で願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かじりします。

無言で太巻きを一本食べきることでご利益があるとされています。

また、恵方巻きには七福神にちなんで「七種類の具材」を入れることが望ましく、そうすることで「福を巻き込む」ことができるとされています。

ちなみに「恵方」とは、陰陽道において、その年の干支に基づいて歳徳神という「その年の福徳を司る吉神」がいるとされる方角のことです。

要するに、その年の縁起が良い方角っていうことです。

近年急速に恵方巻きが流行し始めた理由

その年の恵方に向かって太巻きを食べるという習慣ですが、近年急速に流行り出した感じはしませんか?

元々節分と言えば豆まきでしたが、最近では豆まきに匹敵するほど恵方巻きを食べるという習慣が一般化してきました。

なぜ最近になって恵方巻きを食べる習慣が流行し始めたのでしょうか?

その背景には「商業的な狙い」があります。

多くの人は12月、1月の年末年始SALEなどでたくさん買い物をしてお金を使ってしまいます。

そうなると2月は購買意欲が下がり、あらゆる業種において売り上げがガクッと落ちる月でもあるのです。

そんな中でなんとか2月の売り上げを上げるためにコンビニやスーパーなどの経営者が目をつけたのが恵方巻きを食べるという習慣だったわけです。

全国各地のコンビニやスーパーなどで「節分の日は恵方巻きを食べよう」と大々的に販売促進をすることで、恵方巻きを食べるという習慣が全国的に流行していきました。

2000年以前は恵方巻きを食べるという習慣の認知度は日本人の50%にも満たないと言われていましたが、現在の認知度は90%以上というデータもあります。

それだけ近年になって流行してきた行事の一つであるということです。

ちなみに、2月14日のバレンタインデーにチョコを渡すという行為も商業的な背景から流行ったイベントと言われています。

おもしろ恵方巻きを紹介

そんな恵方巻きですが、毎年あらゆる工夫をされた面白いものがたくさんでてきます。

そんなおもしろ恵方巻きを少し紹介します。

イワシ恵方巻き

こちらは回転寿司チェーンの「無添くら寿司」が販売しているイワシを丸ごと一匹使った恵方巻きです。

見た目のインパクトも凄いですね。

伊勢エビ恵方巻き

こちらは「寿司藤けん鮮魚店」が販売する1本7,560円の高級恵方巻きです。

なんと伊勢海老を丸ごと一匹使ってます。

というか、これはもはや丸かじりできないですね。

まとめ

では、節分の気になるポイントをまとめてみましょう。

  • 節分とは「季節を分ける日」のことで、本来は年に4回ある
  • 立春の前日が節分の日になるので、その年によって日にちが変わる
  • 豆をまく理由は「邪気を追い払える」から
  • 豆は炒った豆でなくてはいけない
  • 「鬼は外、福は内」などの掛け声は地域や神社によって違う
  • 柊鰯(ひいらぎいわし)は鰯の匂いと柊の葉の棘によって鬼を追い払う
  • 恵方巻きはその年の恵方に向かって無言で願い事を思い浮かべながら食べきる
  • 恵方巻きが流行したのは商業的な背景がある

ということで、節分の日はドヤ顔でこのウンチクを友達や家族に話しましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA